子供の頃、正月に映画館でやっていたのを観ました。釣りバカ日誌3との2本立てでしたから記憶がごっちゃになっており、合体に次ぐ合体の果てにみちこさんが鯉太郎を妊娠したのがどっちの映画だったか思い出せません。バーホーベンの映画は下品でだいたい面白いのですが、中でもこの映画は当時としては巨額の資金を投入して作られているので、そのぶんおっぱいも3つあります。3つあるおっぱいの件については既に他の方も書いておりますが、この映画には他にも「鼻からビー玉」だとか「割れるおばさん」といった、印象に残るシーンが沢山あるので、暇を持て余しているのであれば観とけばいいと思います。……と書くとゲテモノと思われるかも知れませんが、お話はちゃんとしてますよ。真っ正面から胡蝶の夢に取り組んでいて好感が持てます。
実写化すると荒唐無稽な作品になると思っていたのですが、漫画的な荒唐無稽さを当然に存在するものとして視聴者に飲み込ませる世界観の構築およびその徹底に成功しているという点において、画期的な成果を上げているように思います。これも偏に原作者による徹底した監修の賜物でしょうか。原作者が納得するまで公開しないという特殊な条件を飲んだNETFLIXのおかげでもあるのかも知れません。全12シーズンの構想があるらしいですが、そんなに続くと最終的には老人会みたいなドラマになっちゃいそうです。
タイトルからオサレ映画と勘違いする人もいそうですが、ちゃんとエンタメになってますから、オサレとは無縁な僕みたいなダサ男でもそれなりに楽しむことができます。なあに、エロい目で見ときゃいいんすよ。現在のモラルでは看過されない表現(体型の揶揄など)もありますが、そこは昔の作品ということで割り切ってください。「垢抜けない女がオサレの知識を身に付けて大変身!」的なノリもファンタジーとして割り切ってください。
僕がねっともに登録した作品なので自分でもレビューを書いた方が良いのではないかと思ったのですが、内容をほとんど覚えていません。なぜ登録したのかも覚えていませんが、わざわざ登録しているほどですから、観た直後は面白いと思っていたはずです。ですから評価は💗としますが、どのくらい面白かったかさっぱり思い出せないので💗の数は一つとします。と書いていたらラストシーンをふんわりと思い出しました。具体的に書くことはしませんが「届くわけねーだろ」と思ったような気がします。
Cというプログラミング言語を使って、それなりにプログラムを書けるようになった人が、習熟度を上げるために読む本がこれです。砕けた文体で書かれた雑談やら小話を読み進めていくと、いつのまにかポインタや処理系への理解がガッツリと深まっているという素敵な本です。僕はこの本こそ此の世で最も面白いCの本だと思っています。しかし残念ながら現在この本は絶版となっており、入手が難しくなっています。……と、いろいろ堪えながら書きました。下ネタを書かなかったことを褒めてください。
お話は腐るほどあるデスゲームの王道なんだけど、日本のデスゲームにありがちな頭脳戦の要素を排除することでアホでも競えるようになってる。やさしい。今やこのジャンルの古典となっているバトルロワイアルに寄っているとも言える。僕が良いなと思ったのは、小汚いものが、ちゃんと小汚いところ。小汚い部屋は、ちゃんと小汚いし、小汚い人も、ちゃんと小汚い。そうしたディテイルの説得力って侮れないと思うんだよな。
「世にも奇妙な物語」や「ブラックミラー」や「笑ゥせぇるすまん」の系統にある、一話完結のドラマです。「喪黒福造を女子高生にしてみた」みたいな感じのやつです。タイの学園ドラマなんですが、日本の学校と似すぎているので違和感なく観られると思います。紹介文には「同級生たちや教師たちの悪行を暴いていく」と書いてありますが、半分ウソです。少なくとも勧善懲悪ではありません。「そそのかしてからぶちのめす」という勧悪懲悪のマッチポンプです。話ごとに監督が違うせいかクオリティーにはムラがあり、面白い回もあれば、見るに堪えない回もあるので、全話観るにはある程度の堪え性が必要かと思います。
初見時はクソガキだったんで良く分からなかったんですけれど、バブル崩壊から数年後、人々がデフレという言葉を意識しだした1996年という時世に、「むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃」という語りから映画をスタートさせた岩井俊二はド天才なのだと今では思うことができます。
僕はこの作品こそが日本のモキュメンタリー映画の頂点の次あたりに君臨するものと信じております。一度目にしたら一生忘れられないような愛すべきキャラクターがいっぱい出てきます。ホラー映画ということで身構える人もいるかと思いますが、少しも怖くないので安心してください(ホラー映画を観すぎている人の「怖くない」という言葉を信じてはいけません)。白石シネマティックユニバース(およびスターシステム)にも組み込まれている作品ですから、他の白石作品を観るためのリテラシーを培うこともできます。まあ、そんなリテラシーを培ってみたところでクソの役にも立たないんですけどね。
えー、19世紀のロンドンの社交界を舞台としたゴシップガールです。有色人種の貴族が登場するという点に違和感を抱く人もいるようですが、そこは「有色人種でも貴族になれる架空のロンドンなのだ」と割り切れば良いだけの話です。もとより「これは茶番なのだ」と開き直るような演出が施されているのですから、茶番として楽しめばいいんじゃないすかね。テンポが良くて、とても観やすく、気の利いた台詞も多く、金も掛かっており、良く出来ているとは思いましたが、上流階級のゴシップだとか、貴族令嬢の愛の行く末なんて、僕にはどうでもいいっすよ。
適応能力が問われる作品です。高橋一生が岸辺露伴のイメージに合ってるのか合ってないのか最初はいまいち分からないんですが、眺めているうちに慣れました。高橋一生のオーバーアクトも最初は気に障るんですが、それも眺めているうちに慣れました。ここまで慣れると面白いと思えるのですが、慣れない人にはしんどいかも知れません。スタンドを画面に出さないというのは英断ですね。そのおかげで荒唐無稽さが抑えられているように思います。原作を知らない人でも一話完結型のオカルト小咄として楽しめるかと。
映画「グランド・イリュージョン」のルイ・レテリエが演出として加わっているということもあり、そういうものを期待していたのですが、そんな感じでもありませんでした。毎話1つか2つ程度の低い密度で古典的なトリックが展開されるのですが、原典リスペクトと言えば聞こえは良いものの、いずれも「どっかでみたようなやつ」に過ぎないので、さしたる驚きもありません。オマール・シーの立居振舞は大泥棒の名に相応しく思えるのですが、たいしたことをしているように見えません。そこにあのクリフハンガーですよ(ぜひ観てもらいたいで「あの」と書きました)。他の人がどう思うかは分かりませんが、僕にはクリフハンガーのためのクリフハンガーに見えました。つまらなくはないので💗を付けますが、モヤッとした気持ちになりたくなければ続きが公開された後で視聴することをお勧めします。
シーズン1、シーズン2と好評を博した本作ですが、年明け早々Netflixでシーズン3が公開されました。イジメに対抗するためにカラテを身に付けたボンクラ共が新たなイジメっ子と化していく様を複雑な思いで見守るドラマです。このドラマにおいてカラテを学ぶ子供は強くなりやがてはモテるのですが、現実ではキモい奴が体を鍛えたところでキモいマッチョにしかなれないので真似はしない方がよいと思います。
優しみの少ないガチ推理ゲームです。度が過ぎるくらいにハードコアでした。難易度は極めてお高めですが、自分の力で解いているという充足感を得ることができます。人が推理ゲームに求めるものって、それが全てじゃないすかね。
「チェスのドラマなんて興味沸かねーよ、そんなの誰が観るんだよ」と思う日本人は多くいるかと思いますが、日本以外ではヒットしております。現状、日本のNetflixにおいてこのドラマはアニメや韓流ドラマよりも観られていません(韓流ドラマの生産国である韓国のランキングでは上位に食い込んでいるというのにね)。チェスのドラマと聞いて不安になるのは分かりますが、大丈夫ですから観てください。チェスのことなんか1㎜も分からなくたって問題ありません。チェス用語の全てを必殺技の名前ぐらいに思っておいても支障はありません。世界中で観られているということはアホが観てもイケるということです。内容は万人受けする少年漫画の王道を行くようなストーリーですから、観ていて気持ちが良いと思います。ひねりはないのに面白いというのが王道の王道たる所以でしょうね。
コメディードラマです。正しくはシットコム(シチュエーションコメディーの略)というジャンルのドラマなのですが、シットコムという言葉に厳格な定義を求めると泥沼にハマってしまいますから、ざっくりとした特徴である「1話完結」「各話の主要な登場人物は同じ」「各話の主要な舞台も同じ」の3つを覚えておけば良いと思います(要するに「ドラえもん」のスタイルですよ)。シットコムというジャンルでレビューを書くならばビッグバンセオリーあたりを推す方が無難だとは思うのですが、今回は先日のエミー賞でコメディー部門を総なめしたシッツ・クリークをチョイスしました(旬なので)。シットコムの成否は視聴者が主要な登場人物のことを好きになれるかどうかに掛かっているのですが、その点においてシッツ・クリークは結構な冒険をしています。登場人物を好きになるまでに結構な時間が掛かるんですよ。こと序盤においてはクズ共の成長を温かく見守る忍耐力が求められます。ゆえに最初の数話で脱落する人が多くいても不思議はありません。1シーズンを見終えることができる人ならば完走できると思います。僕からすると、このドラマはたいして面白くありません。それでも、特筆できる部分はあると思っています。このドラマは性指向を特別なものとして描いていません。当然のようにあるものとして同性愛を描いています。ユートピア的ではあるのでしょうが、同性愛を重荷として描く作品よりも観ていて気持ちが良かったですよ。それに、画作りも良いです。序盤で「しんどいなあ」と思いながらも観続けることができたのは、ひとえに「眺めていられる画面」のおかげと言えます。
「前作を超えていない」だとか「前作とテイスト違うじゃん」だとか「テイストどころかジャンル違うじゃん」と言う人もいるかと思いますが、キューブリックによる前作を超える続編を期待するなど高望みが過ぎるというものですよ。この映画は少年時代と大人時代をまたぐ見慣れた構成に加えサイキックバトルまで備えており、ぼくがスティーヴン・キング映画に望むものの全てが入っています。嘘です。全てではありません。この映画には宇宙人が登場しません。