Opus Magnum(ゲーム)
【読み】 おーぱすまぐなむ
Opus Magnum(ゲーム)【 おーぱすまぐなむ】

Opus Magnum(オーパス マグナム)は、Zachtronics社が開発したパズルベースのプログラミングゲームです。約2ヶ月間のアーリーアクセスを経て、2017年12月にMicrosoft Windows、Linux、macOS向けにリリースされました。ゲームでは、プレイヤーは様々なツールを使って機械を組み立て、錬金術関連の作業を完了させなければなりません。プレイヤーはそれぞれの問題に対して任意の解法を作り出すことができますが、リーダーボードを通じて「最短の時間」や「最小の費用」または「最小の面積」を目指すことができます。このゲームは、Zach BarthがZachtronicsを設立する前に作った最も初期のFlashゲームの1つである「The Codex of Alchemical Engineering」をベースとして作成されました。

みんなの感想

Zachtronicsについて

変態パズルの製作に特化した「Zachtronics」というスタジオがあります。このスタジオによって製作されるパズルゲームが持つ最たる特徴としては「解くのは簡単、エレガントに解くのは至難」というのを挙げることができます。例えば「TIS-100」や「SHENZHEN I/O」というゲームにおいては、ゲームから「ある入力に対し、指定された処理を行って出力しろ」といった課題が提供されるのですが、それをこなすためにプレイヤーが行う操作はキャラクターの移動などではなく、なんとプログラミングです。プレイヤーは簡易的なアセンブリ言語を使用して、指定された処理を書かなきゃならんわけです。これにより「解くだけならば簡単だが、エレガントに解くのは至難なパズル」が成立します。解法の行数や実行速度は他のプレイヤーと比較されてクリア後の画面に表示されますから、プレイヤーは単に解くだけではなく、「より少ないコード」や「より速いコード」を求めて試行錯誤をすることになります。これもまた、Zachtronicsによって製作されるゲームに共通する特徴と言えます。

Opus Magnum

ようやく「Opus Magnum」のお話になります。ぼくがこのゲームをお勧めする理由は、日本語化されているからです。Zachtronics製のゲームで日本語化されているのは、このゲームと「SpaceChem」の二本しかないのですが、「SpaceChem」は「原子を組み合わせて指定された分子を作れ」といった内容のゲームでして入門者には度が過ぎるので、易しめかつ素敵なストーリーも付いている「Opus Magnum」をチョイスしました。このゲームでプレイヤーが行うのは錬金術です。「ふしぎな材料」を組み合わせて「ふしぎな薬」を作り出しましょう。このゲームも例に洩れず「解くだけなら簡単、エレガントに解くのは至難」という特徴を備えておりますし、プレイヤーが作成した装置のパフォーマンスはネットを介して他のプレイヤーと比較されますから、それをモチベーションとしてやり込むことができます。また、作り出した装置が稼働している様子をGIF画像として出力する機能を使えば、インスタにアップしてモテることもできます。

リンク:このようなものをつくれます。

最後に一つだけ注意点を述べます。このゲームはZachtronicsのフォロワーからは「とっつきやすい入門者向けタイトル」と言われていますが、あくまでもそれは相対的な評価であり、変態向けのゲームであることには変わりがありません。