高難易度パズルゲーム。
操作面の難しさではなく、論理的思考や、発想の転換、そして時にはひらめきを必要とするタイプの難しさ。
パズルを解くために必要な情報・要素はすべて画面上に最初から提示されるのだが、その状態で非常に悩ませられるような秀逸な問題が盛りだくさん。
ルール・ゲーム性のシンプルさからは想像もつかないような難易度には思わず舌を巻いてしまうほど。
本当に名作だと思うので、パズルゲー好きには是非遊んでほしい一作。
ただ難易度は相当なものなので、じっくり挑む覚悟で。
パズルゲームです。ぼくはこれを「変態倉庫番」と呼んでおります。セール時には1,000円ぐらいで買うことができます。ビジュアルの割には値が張るように感じる人がいるかも知れませんが、えげつないほど難しく、もしかすると1年ぐらい遊べてしまうかも知れないため、コストパフォーマンスには優れていると思います。他の方も書いておられましたが「選択肢が多すぎて悩む」というよりも「やれることは限られているように思えるのに解法が分からない」となる場合の方が多くあるように思います。何万とある手の中から一つの答えを導き出すことを求めるような難しさはプレイヤーに「こんなもん解けるわけがねえ」と思わせますが、限られた選択肢の組み合わせによって構築された難しさは逆にプレイヤーを挑発します。「こんなもん解けるわけがねえ」ではなく「なぜこれが分からないんだ? ぼくはトンでもないアホなのではないか?」と自分を疑わせたり、悲しい気持ちにさせたりしてくれるわけです。これは出来の良いパズルの特徴と言えるかも知れません。一つのステージを解くのに丸一日を要することもありました(一日で済めばまだ良い方かも知れません)。解けないまま就寝の時間を迎えて横になってからも頭の中で解き続けたこともありました。「解けた!」と思って飛び起きてゲームを起動したけれども解けなかったこともありました。あたまがおかしくなりました。
ゲームルールを自分で書き換えてしまえる、倉庫番スタイルパズルの進化系。
トレーラー映像からだと自由度の高いハチャメチャなゲームに思うかもしれないが全然違う。単語の組み合わせパターンの膨大さで混乱させるのではなく、一見、可能な手が少ないのにどうしても答えにたどり着けない、というタイプの練りに練られた出題ばかり。
質・量、ともに文句なし。全て自力で解ける人いるのだろうか的な難しさ。2019年のマイベストゲーム。数年に一本の傑作パズル。文句なしにオススメ。