『オリとくらやみの森』(オリとくらやみのもり、原題:Ori and the Blind Forest)は、オーストリアのゲーム開発スタジオMoon Studiosが開発しMicrosoft Studiosよりダウンロード専売ソフトとして発売されたXbox One、PC用アクションゲーム。
後に、新規要素を追加した完全版『Ori and the Blind Forest: Definitive Edition』がXbox One、PC、Nintendo Switch用に発売された。
評判が良いのは知っていたのですが、これまでスルーしておりまして。最近「XBOX GAME PASS」のトライアルに加入したところ、このゲームが含まれておりましたから、折角なのでプレイしました。プレイを終えた現在では「なぜこれまでやらなかったんだろう」と首をかしげているような有様です。つまり、面白かったわけですよ。これまでスルーしてきた理由として思い当たるものは一つしかありません。タイトルが悪かったんですよ。伝わる人はそんなにいないでしょうが「オリとくらやみの森」ってなんだか毒薬仁太郎っぽくないですか?(どうでも良いことを書いていますから、分からないからと言って調べる必要はありません)。いずれにせよ、ぼくはつまらない理由で食わず嫌いをしてきたわけですが、贔屓目抜きに良いゲームですから、みんなもやればいいんじゃないすかね。なお、ジャンルはメトロイドヴァニアです。「メトロイドヴァニアです」と言われたところでピンとこない人もいるかと思いますが、これを文章で説明しようとすると大事業になるので書きません。ただ、「わりと難しめのジャンル」ぐらいには思っておいて良いかも知れません。このゲームは雰囲気ゲーとして立派に成立するビジュアルとサウンドと演出を備えているうえに、メトロイドヴァニアとしてしっかり面白いと思います。まず、動かしていて楽しいのですよ。キャラがとても軽快に動きます。プレイヤーキャラクターの行動範囲を広げるスキルを獲得していくテンポも早く、退屈しません。ただ、前に覚えたスキルを使いこなす前に次のスキルが手に入ってしまうことにより学習が追いつかないということはあるかも知れません。レベルデザインはだいぶ緩めで、今のスキルでは行けそうにない場所でも無茶をすれば通れてしまったりしますが、それにより進行が破綻することもありませんでした。追いかけてくるボスやら崩壊するステージからひたすら逃げるといった内容の即死パートの存在には賛否あるかと思いますが、その手のステージの演出は大抵どえらく凝っているので、何度でも死んで心ゆくまで鑑賞すればいいんじゃないすかね。実を言うと続編の方が面白いのですが、本作も十分に面白いですから、いきなり続編をやる前に本作をプレイしておく方が良いと思います。