Return of the Obra Dinn(ゲーム)
【読み】 りたーんおぶじおぶらでぃん
Return of the Obra Dinn(ゲーム)【 りたーんおぶじおぶらでぃん】

『Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)』は、ルーカス・ポープが制作したパズルビデオゲーム。2013年の『Papers, Please』に続く2作目の商業ゲームで、2018年10月にmacOSとMicrosoft Windows向けにリリースされ、1年後にはNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One向けに移植版がリリースされた。

『Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)』においてプレイヤーは1807年の東インド会社の保険調査員として、5年前に失踪した幽霊船「オブラディン号」を捜査する。プレイヤーは船に乗り込み、60人の乗組員全員の身元と死因を特定し、死因が他殺である場合には犯人の名を明らかにする。推理に必要な情報は、人の死の瞬間を再現する「メメント・モーテム」と呼ばれるストップウォッチから与えられる。

一人称視点でプレイするこのゲームは、初期のMacintoshコンピュータのゲームにインスパイアされた 1ビットのモノクログラフィックスタイルを採用している。

『Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)』は、そのゲーム性、アートスタイル、ストーリー性が高く評価され、幾つかの賞を受賞しており、また、複数のメディアから2018年の最優秀作品に選ばれた。

みんなの感想

60人の乗員乗客、全員が失踪もしくは死亡という怪奇な運命をたどった船の軌跡を辿り、その全員の行方を明らかにしていく推理ゲーム。

人が亡くなった痕跡があると、亡くなった瞬間の過去視ができるという、不思議な力が宿った懐中時計を携え、過去の状況を覗き見て「誰が」「誰に」「どう殺害されたか」を解き明かしていく。

 

ヒント機能はなく、すべて自分の力で解き明かしていく必要がある。

「詰んだ」と思ったときは、発想の転換や、今まで見逃している視点での気づきが必要なので、それに気づけない限りは本当に詰んだ状態になってしまう。

3人の行方を正解するごとにゲーム側が「正解!」と言って情報を確定してくれるので、仮説であっても一旦情報を埋めていくことで、ある程度当てずっぽうでもなんとかなる。

特殊能力アイテムでタイムリープしながら調査する、ご遺体探し&身元特定ミステリー。

プレイ感覚は、Wikipediaで歴史上の大量死亡事件を読むように出来事の顛末を知り得ていく。

グラフィックがシンプルながら美麗!(映画マトリックス+水木しげる+仏漫画家メビウス…みたいな感じ)

オーケストラな音楽も場面場面に合っててカッコいい!

よく出来すぎてる!!

優しみの少ないガチ推理ゲームです。度が過ぎるくらいにハードコアでした。難易度は極めてお高めですが、自分の力で解いているという充足感を得ることができます。人が推理ゲームに求めるものって、それが全てじゃないすかね。