スワロウテイル(映画)
【読み】 すわろうている
スワロウテイル(映画)【 すわろうている】

概要

『スワロウテイル』は、1996年9月14日に公開された岩井俊二監督の日本映画。

主演は三上博史、CHARA、伊藤歩。架空の歴史をたどった日本にある街を舞台に移民達を描いた作品で、登場人物達が日本語、英語、中国語(そして、それらを混ぜた言語)を話す無国籍風な世界観となっている。また、種田陽平による美術もその世界観に視覚的な説得力を与えており、実際のロケ地も海外・日本などめまぐるしく変わったと言われている。作中で小学生が偽札を行使するシーンが問題となり、映倫のR指定となった。映画と前後して、岩井俊二による同名の小説が発表されたほか、作中のバンドYEN TOWN BAND名義のサウンドトラック『MONTAGE』が発売された。

種田は押井守との対話で架空の東京をつくる際、参考になった映画は唯一『パトレイバー』だったと明かしている。

あらすじ

むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃。いつかのゴールドラッシュのようなその街を移民たちは“円都(イェンタウン)”、と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。…そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語。

みんなの感想

何年か前に映画の再上映で観に行きました。

その時は「月とキャベツ」山崎まさよし主演の映画とセット公演でした。

日本なのにゴミ山を漁る貧困の国みたいな世界感が面白かった。

ストーリーはシンプルで音楽がカッコよかった印象。

初見時はクソガキだったんで良く分からなかったんですけれど、バブル崩壊から数年後、人々がデフレという言葉を意識しだした1996年という時世に、「むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃」という語りから映画をスタートさせた岩井俊二はド天才なのだと今では思うことができます。

何回見たかわからないくらい好きな映画!

雑多だけどシンプルで、ノスタルジックだけど目新しくて、儚いけど逞しい、、この胡散臭い世界観をぴったりと形容できる言葉が見つからないのが歯がゆい。

キャストも豪華でみんなかっこいい。しびれる。