初見時はクソガキだったんで良く分からなかったんですけれど、バブル崩壊から数年後、人々がデフレという言葉を意識しだした1996年という時世に、「むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃」という語りから映画をスタートさせた岩井俊二はド天才なのだと今では思うことができます。