シッツ・クリーク - Schitt's Creek(TVシリーズ)
【読み】 しっつくりーく
シッツ・クリーク - Schitt's Creek(TVシリーズ)【 しっつくりーく】

『シッツ・クリーク』(原題: Schitt's Creek)は、2015年から2020年に放送されたカナダシットコムドラマシリーズ。転落した裕福な一家が小さな田舎町シッツ・クリークで四苦八苦する様子を描くコメディドラマ。企画制作はユージン・レヴィダン・レヴィが務めた。番組は2015年から2020年まで、6シーズンに渡ってCBC(カナダ)とPop TV(アメリカ)で放送された。日本語字幕版、吹き替え版がVODサービスなどで配信されている。

みんなの感想

コメディードラマです。正しくはシットコム(シチュエーションコメディーの略)というジャンルのドラマなのですが、シットコムという言葉に厳格な定義を求めると泥沼にハマってしまいますから、ざっくりとした特徴である「1話完結」「各話の主要な登場人物は同じ」「各話の主要な舞台も同じ」の3つを覚えておけば良いと思います(要するに「ドラえもん」のスタイルですよ)。シットコムというジャンルでレビューを書くならばビッグバンセオリーあたりを推す方が無難だとは思うのですが、今回は先日のエミー賞でコメディー部門を総なめしたシッツ・クリークをチョイスしました(旬なので)。シットコムの成否は視聴者が主要な登場人物のことを好きになれるかどうかに掛かっているのですが、その点においてシッツ・クリークは結構な冒険をしています。登場人物を好きになるまでに結構な時間が掛かるんですよ。こと序盤においてはクズ共の成長を温かく見守る忍耐力が求められます。ゆえに最初の数話で脱落する人が多くいても不思議はありません。1シーズンを見終えることができる人ならば完走できると思います。僕からすると、このドラマはたいして面白くありません。それでも、特筆できる部分はあると思っています。このドラマは性指向を特別なものとして描いていません。当然のようにあるものとして同性愛を描いています。ユートピア的ではあるのでしょうが、同性愛を重荷として描く作品よりも観ていて気持ちが良かったですよ。それに、画作りも良いです。序盤で「しんどいなあ」と思いながらも観続けることができたのは、ひとえに「眺めていられる画面」のおかげと言えます。