レビューポイントは「画面作り」「テーマの描き方」「演者の表現」「音楽との組合せ」「感動(新鮮な感情)を持たせてくれるか」「好みじゃなくても鑑賞にのめりこむか」です!
ボーイズラブが少数派や妄想のものだけじゃなくなってきた時代に生まれた良作。
漫画はもとよりアニメまで絵の上手さと、映画としてのテンポや構成の上手さが作品をしっかり支えている。
キャッチコピー「特別じゃない、ただ恋をしている。」もテーマを芯に貫いてこれ以上ないハマり具合。
数ある恋愛ドラマが飽和したなかで、現地ロケをしっかり反映してリアリズム出しつつ、きっちりBLとしての「えろ」「ピュア恋」をアニメ表現として上手く描いている。男女の組合せでは描けないギミックも効いてたりする。
完全なる"Netflixアニメ"でTVCMも打てる"全年齢全方位"的作品
スタッフ&キャストの手堅さにより間違いは無く技術密度は高い
10代のみならず一桁代の子どもにはピッタリかな
面白いシーンもあるがエンタメの為の引き伸ばしシーンが多いのでソリッドな表現内容を求める人には向かない
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個人的には、これだけのすごい表現者が集結しているのにこんなにも表面的になってしまうのは、さみしい。
『電脳コイル』の磯光雄監督第二段!(兼、原作・脚本・キャラデザ原案)
おもしろくないと思い込んでいるNetflixオリジナルアニメシリーズなのに、これはさすが磯監督。(権利等でごちゃる必要が無いのでしょうか?!)
「『ゼロ・グラビティ』を見て『宇宙=SF』ではなくなったんだなあと実感した」(本人インタビューより)ことが反映していて、舞台は宇宙だけど日常感がある。
「人類は何者なのか、どこから来て、どこへ行くのか」みんなでおもしろく考えよ〜う
原作・原案未読。田中みな実さんが好きなので拝聴。
見た後にチョット明るい気持ちになれる系かと思いきや、性差や年齢差や社会的役柄差の描き方にスゴイ堅さを感じてしまい、逆に暗い気持ちになってしまったのでドクロ1つ。
現代劇で、女性たちが〈自分自身で作った檻から一歩踏み出す〉話なのですが、パートナー男性や田舎者や年配者の描かれ方が〈考え方がズレてるイヤな存在〉になっており完全悪者という訳ではなかったですが、〈私たちは思考が堅い相手に合わせるのがすっごく辛いんだぞ!〉主張一辺倒な感じに受け取られかねず、〈女性はみんな生き苦しさを感じてるもの〉と逆に押し付けがましく思われてしまうのでは…という気がしました。
〈対人関係に向き合えない己自身〉が原因というふうにも描かれていて、エンディングでやっと〈自分に素直になり社会や他人とコミュニケーションしていく〉ようになります。〈決めつける風潮そのものの苦しさ〉を描いているとは思ったので、対比で登場する〈芯があって自由に生きている人〉との交流=〈生きやすさ〉への道をもうすこし多めに描いてくれてもよかったな〜と思いました。
動画+空間表現による美術作品。
「妖怪アニメ」のキャッチーな掴みから気づけば社会派なテーマを見せられるが、だからと言って難しい風に考えさせられすぎるわけでもなく、日常の生活圏でも認識する「見た目は人間だけどもはや人間じゃない者って居るよね」そして日々積み重なる「人類の歴史を作った存在は誰なのか何なのか」という提示として受け取りました。
身近な職場とかでもおかしな人や嫌な人が居ると「妖怪○○○」とかあだ名付けますよね〜
近頃には珍しい70年代作のようなシンプルでかわいらしい絵柄ではありますが「絵が上手い」とはこういう事だと思います。そしてキッズ向けでも無いです。(レイアウトの拘りや人体描画の的確さ、感情的なシーン等も見応えあり)
またキャラやストーリーが文学作品的で、演劇や脚本重視系作を見ているような視聴感覚です。(主人公のパートナーで代弁者〈カゲ〉の姿形が特徴的ですが、もしこれが小説だったら…と想像を掻き立てられます)
op/ed出来も素晴らしいのでご覧あれ!
小説未読 / 2クール最終話まで視聴
なろう系異世界系は興味なく食わず嫌いでしたが"オタキング"岡田斗司夫さんがゴリ推ししてたので見ました
・やっぱ斗司ちゃんの意見は参考になる
・レイアウトも作画も演出もウマ〜〜〜
・妄想によくある「現世ではダメな自分だけど生まれ変わったらちゃんとした人格として生きていけるかな…」というのをキッチリ脚本
・ゆえに家族や人間関係、各々の成長を目に見えるよう描く
・主人公の中に、転生前の現実世界からの引き継ぎ・振り返りが活かされているので転生がゆえの構造も楽しめる
・定番のキャラ萌えもおさえつつ
・サブキャラの動向までしっかり回収する丁寧さ
原作未読
ストーリーは特筆ないふつーの学園ラブコメ(なんなら懐かしいレトロ感すらある)ですが、作画や効果や演出が細かいところまで丁寧でキレイなので見てられます
※が、話を追う毎に尻すぼみ※
息抜きにピッタリ
ながーいミュージックビデオみたいな感じでした!(アニメ音楽レーベルの周年記念作とのことで、その方面にしっかりスタッフキャストしていると見受けました)
全年齢対応のため「物語的お約束」な展開は(大人からすると)可もなく不可もなくでした。
音楽業界まわりがゆえ?のテーマ設定「言葉」「音」「声」「俳句」「レコード」や舞台範囲「ショッピングモール」「家・家族」や時代感「世代」「SNS」「隠す」「捜しもの」等のまとまり方が良かったです。
あと人間関係の描き方のディテールが、リアルになるよう丁寧に作られているのが一番良かったです!
巨大ヒグマを倒すため招集される猟師"サバサキの兄"(三國連太郎)や、討伐隊の警察隊長とその部下、襲われる村人達、そいつらのキャラ造形やセリフや展開の段取りがほぼONE PIECEなので見やすい。
撮影がスゴすぎ、構図や造形は最高にクールで、設定はオタクさを保ってて、過去⇄未来の流れの理解は一見では難しく、ストーリー自体は簡単…。
『映画の「時間」とは何か』を真摯に思考する、監督の眼差しを感じられるのが見どころ。
ストーリーやシチュエーションはシンプルなので見やすいですし考察もやり甲斐がありそうです。
○良かった点
・演技、人物ビジュアル、部屋の構造、美術、演出、撮影等、物理環境クオリティが高いので気持ちが冷めずに世界観に入り込めた(なんかオシャレな雰囲気もだしてた)
・表現の根幹に象徴されるモチーフの知識が無くても、起こっている出来事は理解できる(小難しい事をわかりやすくしてた)
・フィクション(作品)としてまとまってた
△モヤった点
・こういう社会派系テーマは、世界配信する前提(ひとつの思想に偏りすぎず見てもらうため)に作ると抽象的にするしかないのかな?
op&edはアートアニメ的な絵柄、本編は朗らかシンプルな絵柄だが、質感の種類色々あって丁寧な作画、ちょこっとアメコミ風味
主題歌も今どきなサウンドで凝ってる
構成の見心地は夜ドラみたいな感触
そんで主演声優が鬼滅のと同じ人やんけ!!(クレジット見るまで気づかなかった、声優さんてすごいよね)
ひろゆきさんと全く同じ感想です
あと韓国の東出東大と星野源と本田翼とこざっぱりした大森南朋と悪いホリエモンと、いい感じの舞台役者さんみたいな人たちがいっぱい出てきます
星5あれば星1もある様々な評価がされている現代本格探偵小説。
各サイトでレビューを何件か見ましたが、内容のどの要素に着目するかで評価が分かれるのだと見受けました。
星5より星1の方が理由を明確に書いている内容が目に付き、それは個々人の意見なので一応納得できました。
評価数は星5>星1でしたが、ネタバレ伏せて書く傾向のためか褒めポイントがふんわりしていました。
私は本作には、推理性、判読性、映像性、音楽性、猟奇性、社会性、ドラマ性、どれか一辺倒ではない懐があると感じ楽しめました。
それは各々が体感するしか判断つかないと思うので「実際読まないと面白いかわからない」です!
金と権力と実行力のあるサイコパスは、現実に確かに存在するということがよくわかりました。
誰かにとっての、悪魔でもありカリスマでもあり経済支援者でもある…
平民にとっては、このような人物とは関わらないが平穏。餌食になったら破滅する…
(映画としては面白かったが内容が恐いのでドクロ1)
ウケるし感心しました、好きです。
広報ビジュアルがグロ怖いですが、それがそもそもなんかズレてる感じがするんですが、この作品自体を表している気もします。
B級ホラーやお約束をふんだんに取り入れられた構造は、カルチャー玄人も楽しめると思いますし、ホラー素人(見たいけど食わず嫌い)にも入りやすいと思いました〜。