レビューポイントは「画面作り」「テーマの描き方」「演者の表現」「音楽との組合せ」「感動(新鮮な感情)を持たせてくれるか」「好みじゃなくても鑑賞にのめりこむか」です!
原作・原案未読。田中みな実さんが好きなので拝聴。
見た後にチョット明るい気持ちになれる系かと思いきや、性差や年齢差や社会的役柄差の描き方にスゴイ堅さを感じてしまい、逆に暗い気持ちになってしまったのでドクロ1つ。
現代劇で、女性たちが〈自分自身で作った檻から一歩踏み出す〉話なのですが、パートナー男性や田舎者や年配者の描かれ方が〈考え方がズレてるイヤな存在〉になっており完全悪者という訳ではなかったですが、〈私たちは思考が堅い相手に合わせるのがすっごく辛いんだぞ!〉主張一辺倒な感じに受け取られかねず、〈女性はみんな生き苦しさを感じてるもの〉と逆に押し付けがましく思われてしまうのでは…という気がしました。
〈対人関係に向き合えない己自身〉が原因というふうにも描かれていて、エンディングでやっと〈自分に素直になり社会や他人とコミュニケーションしていく〉ようになります。〈決めつける風潮そのものの苦しさ〉を描いているとは思ったので、対比で登場する〈芯があって自由に生きている人〉との交流=〈生きやすさ〉への道をもうすこし多めに描いてくれてもよかったな〜と思いました。
金と権力と実行力のあるサイコパスは、現実に確かに存在するということがよくわかりました。
誰かにとっての、悪魔でもありカリスマでもあり経済支援者でもある…
平民にとっては、このような人物とは関わらないが平穏。餌食になったら破滅する…
(映画としては面白かったが内容が恐いのでドクロ1)