殺戮にいたる病(書籍)
【読み】 さつりくにいたるやまい
殺戮にいたる病(書籍)【 さつりくにいたるやまい】

1992年9月講談社単行本、1994年8月講談社ノベルス、1996年11月講談社文庫、2017年10月13日新装版

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

みんなの感想

注意

ネタバレが含まれています!

再読。オチ以外の細かなことは忘れていたので、伏線を確認しながら読みました。やはりよくできていますね。ラストで目の前がぐにゃりとゆがむ感覚を思い出せて楽しめました。

5あれば星1もある様々な評価がされている現代本格探偵小説。

各サイトでレビューを何件か見ましたが、内容のどの要素に着目するかで評価が分かれるのだと見受けました。

5より星1の方が理由を明確に書いている内容が目に付き、それは個々人の意見なので一応納得できました。

評価数は星5>星1でしたが、ネタバレ伏せて書く傾向のためか褒めポイントがふんわりしていました。

私は本作には、推理性、判読性、映像性、音楽性、猟奇性、社会性、ドラマ性、どれか一辺倒ではない懐があると感じ楽しめました。

それは各々が体感するしか判断つかないと思うので「実際読まないと面白いかわからない」です!