大多数の人は感動するのだろうな、と思いながらも感動できずに見終わりました。映画全体から出ている「良い映画感」があまり合わなかったです。それにしても、タイトルだけ見るとなんとなくウザそうな感じがするのでちょっと損している気がします。

ダメな主人公が衣食住は保証されているけど自由が制限されている町に連れていかれる話。邦画だとチープに感じそうな内容ですが意外と面白かったです。ただ、後半は話が小さくまとまった印象があったので、もうひとつ出し抜いてもらいたかったところ。

30手前の男が高校時代の友人を思い出す話。「起承転結がゆるくてエモい」という最近邦画で多い気がする内容なのですが、熱量が大きいので迫力で最後まで見ました。ラストが賛否分かれるようですが、個人的にはとても良いと思います。

役所の生活保護担当が主人公で、同僚の殺された原因を追う社会派サスペンスです。割とありがちな内容だと思うのですが、次の展開が気になりサクッと見てしまいました。惜しむらくは、回収されていない伏線があることです。全5話。

前半はぞくぞくするようなサイコスリラーという雰囲気で興味を持ったのですが、後半は割とよくあるメッセージ性の強い人間ドラマに落ち着いてしまって残念でした。

前科のある人の社会復帰をサポートする「保護司」が主人公の社会派サスペンス。全体的に盛っている感じがあり、なんだかテレビドラマを見ている気分でした。特に主人公は理由はあれど良い人すぎて「そんな奴はいないだろ」感が強かったです。

バスケを題材にした王道のスポ根映画。実際の選手を起用しているので迫力があって良かったです。NBAに詳しい人はより楽しめる仕掛けがいっぱい、らしいです。

クセの強い設定は思ったよりも気にならず会話劇が面白かったです。ですが全体的な世界観にはいまひとつ乗り切れませんでした。個人的にクドカン作品はNHK制作の方が良さが出るような気がしています。全10話。

「サマータイムマシンブルース」が好きなので、コラボした「四畳半タイムマシンブルース」の予習として見ました。どうも湯浅政明作品とは相性が良くないようで、あまり面白味を感じませんでした。全11+1話。

「ボクたちはみんな大人になれなかった」と似すぎではないかと。まああっちは男性主人公メインでこっちは女性主人公メインという違いはあります。時間をさかのぼりながらの伏線回収は面白かったですが、個人的には森山未來の演技の分あちらの方が良かったです。

面白かったです。ただ、登場人物の5人をよく把握できないうちにいざこざが始まり、さらに記憶のフラッシュバックも挟まれるとちょっとパニック。個々人のキャラがもう少し立っていたほうが良かった気がしました。

本当にあった胸糞事件のドキュメンタリー。漫画とかによくありそうな設定過ぎて気持ちが入っていかない感覚でした。ところどころイメージ的なアニメーションが入りますが、内容の深刻さに比べてエンタメに寄りすぎているようなアンバランスさが気になるところ。

大学生友達4人の群像劇。普通のどこにでもいる大学生4人なのに加え、特別な物語の起伏がない雰囲気映画でした。リアルではあるのですがあるあるというわけでもなく面白いかというと微妙。同じような状況にある人は自分を投影して楽しめるのかも。

17歳の高校生が実験都市の総理になりAIを使って改革する話。いきなり議会を廃止したり、支持率が30%を下回ったら自らを解任するなど大胆な政策をしたので期待したのですが尻すぼみでした。政治としても倫理道徳としてもSFとしても中途半端。全5話。

実際にあったことをベースにしたGUCCIの話。スタッフやキャストが話題です。骨肉の争いを描いているわけですが、世間の評価とは逆に個人的にはいまひとつでした。割と淡々と進むのでえげつない感じは薄くむしろ空中戦でピンと来ない感じがしました。あと157分は長いっす。

公開してから1か月でアマプラに登場したと話題だったので視聴。漫画を映像化したみたいな内容だな、と思ったらやはりそうでした。なんかB級臭さがあるな、と思ったら監督がピンク映画の人でした。田中圭のキャスティングが絶妙なサイコサスペンス。

王道のホラー映画。1933年に公開された映画『透明人間』を現代風にリブートした作品とのことです。あまり期待せずに見たのですが思っていたよりも楽しめました。少し粗が気になってしまいますが見せ方が良くスリリングなのが良かったです。

「突然モニターに2分後の自分が現れてこちらと会話できる。でも2分後には同じことをもう一つのモニターに向かって2分前の自分にしなくてはいけない。」というタイムテレビのドタバタコメディです。全体的に小粒で結末ももう一つですが、モニターを合わせ鏡にして2分以上先を見ようとする発想はもう少し評価されても良いかと。

登場人物が多く、しかも似たような名前が多いので混乱しがちな平家物語ですが、平重盛にフォーカスして分かりやすいエンタメになっていて良かったです。これを踏み台にして、保元・平治の乱の「平清盛」や承久の乱の「鎌倉殿の13人」を見るのもおすすめしたいところです。全11話

アメリカで本当にあった胸糞事件のドキュメンタリーです。「事実は小説よりも奇なり」との感想が多く評判の高い今作ですが、個人的にはまあまあでした。最初から真相が分かっているので真実に迫っていく感じがなく、事案の羅列のイメージが強かったです。どこまで数が増えるか、ということが一番気になるところでした。