珍しく「2」の方が面白い映画でした。「1」をブラッシュアップして粗を塞いだ感じ。倍速再生ではついていけないテンポの良さです。おすすめ映画100に入ります。

「PCの画面上だけで物語が進む」という飛び道具的な設定なので、内容はあまり期待していなかったのですが割と良かったです。主人公の思考過程がPCを見ているだけでわかるのが面白いですね。ただこの設定のおかげで助けられているところが多く、普通のサスペンスだったら粗が目立っていたように思いました。

今年はなかなかに浅く面白くない作品でした。松本潤の演技が青年期まではともかく、老年期に入ってからはコスプレみたい。脚本も家康の成長がまったく感じられず。古沢良太は「キサラギ」「リーガルハイ」「デート」などの変化球は得意ですが、正統派は苦手のようですね。

阿部寛演じるミステリー小説家の彼女が突然いなくなった話。これだけ聞くとミステリーやサスペンスっぽいですが、日常系のドラマです。主人公である阿部寛の心情を女性アーティストのCHARAがナレーションしている。だからこそ成立しているノスタルジー感だと思いました。25分×10話。

今泉力哉監督がまた雰囲気映画みたいのを撮ってるな、と思い期待しないで見ました。この系譜の作品はお金がかかっている方が良いようで、他の作品より沁みるものがありました。

2019年に本屋大賞を受賞した小説の映画化。少しひねりを効かせたヒューマンドラマという内容。割と原作と設定を変更しているようで、それが悪い方に出ているそうです。で、確かに違和感を感じるところは原作を改変したところでした。

日本では劇場公開がなかったタイムリープ映画。Netflixのみで配信されています。2017年公開なので「ハッピーデスデイ」と同じ年なのですが内容がかなり似ています。けれど面白さは2段階くらい下です。

タイムループもののようなタイトルですが、内容はネット社会に一石を投じる終末スリラー。Netflixらしいお金をかけたCGやドローン撮影で絵的に飽きさせないようになっています。が、起承転結の「転結」がないようなストーリーが淡々と進むので141分は長いです。

小劇団での出し物のような小粒なタイムループもの。82分という短さ。周りを説得して納得を取り付けてから解決に向かうというのが少し新しいです。が、それだけでは「世にも奇妙な物語」感が抜けなかったのか、後半にメッセージ性を持ってきてなんとか映画として成立した印象。

また邦画界に珍作が爆誕。シリアスなスリラーで緊迫感を煽ってからのバイオレンスへと移り、最終的にはコメディとして苦笑する事になるという変化目まぐるしい作品。チープさが無いので失敗なのか確信犯なのか分かりませんでした。

クドカンと大石静が共同脚本のNetflixドラマ。全9話ですが前半はいつものクドカン節で小ネタやパロディが多く話が進まない。世界配信の作品でこのスロースターターはきつい。主演2人の演技がとてもマッチしていたので残念。

「グロい」と聞いていたのですが、そこまでではなかったです。Netflixとかでゴリゴリに制作してほしかったところ。意外とストーリーが面白くて「死刑が確定している連続殺人鬼から、その中の1件冤罪を証明してほしい」という話。殺人鬼のカリスマ性にも似た魅力が良かったです。

水墨画を題材にした青春部活もの。同じ監督の「ちはやふる」っぽい感じです。ターゲット層を意識してか、横浜流星のアップが多い。ストーリーは王道でそれなりに楽しめる作品ですが、後半のセリフや挿入歌がグッと冷めました。

steamにて。500円という安価な弾幕アクションゲーム。条件を開放するために何度も同じステージをしなければならないというマイナスはありますが、それを差し引いてもものすごい中毒性。時間が溶けます。

過去に起こった火事の原因を潜入捜査する話。最初は主人公の脇が甘過ぎて見るのをやめようかと思いました。ただ思っていたよりはしっかり押さえてあったので視聴。感想としては「民法のドラマと変わらないな」という感じでNetflixでなくてもよいと思いました。

アニメや漫画を見ない層への最適解だと思いました。そこはかとなくディズニーを彷彿とさせるメルヘン感。ただ個人的には内容を知っていたからか予定調和な展開に思えました。

なるほど。舞台が珍しい王道スポ根。ドラマならではの登場人物の掘り下げと潤沢な資金での絵面。まあ流行りますよね。ただ続編ありきなので未回収の伏線が多くS2以降に期待というところ。

探偵が主人公のノベルゲー。孤高の島で行われる連続殺人を解決する内容。正直なところ目新しさはなし。ミステリーとしては薄く、SF要素もありがち。まさかこの絵柄でギャルゲー要素のおまけがあるとは。9時間ほど。

坂元裕二が脚本をした初のNetflixオリジナル作品。人が死ぬのを目撃した自分以外の6人が「知らない」という話。本格というよりはライトミステリーという感じで特に新しいものはなかったです。これを見るならば同じ時間を同じ坂元裕二作品の「スイッチ」に使う方が良いと思います。

無茶を命じられた藩が問題を解決する痛快エンタメ時代劇。個人的にはまあまあ。キャストも設定も良いのにテンポが悪く、特に後半はまとまりも良くなかったです。殺陣も大雑把でシリアスとコメディが中途半端でした。