細かいところは気にするのが野暮な現代ファンタジー。「感動話が好きな人が感動するために見る映画」。世にも奇妙な物語のエピソードを水増ししたような内容で、個人的には物足りませんでした。この原作が本屋大賞の候補というのは残念な感じです。
「君に届け」的な少女マンガ展開を真に受けて見ていると痛い目に合う内容。雰囲気が良かったのかそれなりに入り込めました。ただ、ストーリー的には「おいおい」の連続だし、台詞も芝居もぎこちない。ラストもこれまでの緩急との違いが半端なく置いてけぼりでした。
山田孝之が制作に参加した社会派サスペンス。善悪を問う内容です。個人的には失敗していると思います。テーマに新鮮味がなく押しつけがましい。「舞台は20年前くらいの日本かな」と感じていたのですが「マイナンバーカード」が出てきて唖然としました。この世界ではネットや防犯カメラが存在しないのでしょうか。
同名のリメイクに続編を付け足して、さらに未公開シーンを加えたディレクターズカット版。内容は昭和を感じさせるヒューマンドラマですが、あまり気にすることなく楽しめました。阿部寛と常盤貴子という若々しい二人だからこそ成立した感はあります。全4話。
震災と生活保護をテーマにした社会派ミステリー。個人的にワースト100に入る作品でした。分かりやすくするための勧善懲悪が過ぎます。それなのにテンポが悪く134分もある。登場人物の設定もベッタベタ。殺害方法はザル。
「わけありの雑誌記者が1年前に起こった未解決殺人事件を追う」話。終始ぞわぞわとした不穏な雰囲気が漂っていて良かったです。「警察無能すぎ問題」や「30代の役者が大学生を演じる違和感問題」はありますが、個人的には良作。
初期の我孫子武丸作品。「殺戮にいたる病」は特別で、基本的にはライトミステリーを書く作家なのでこの作品も気軽に読めます。登場人物が次々に推理を披露していく「推理合戦」の形は面白いのですが、やはりどうも軽すぎる感じが否めませんでした。
数日前から息子が帰らなくなりどうやら殺人事件に関わっているらしい、という話。サスペンスと思うと物足りないところもありますが、ノンフィクション系のジャンルだと思うと十分かと。堤真一の演技が沁みました。
名前を偽りながら生活しているうだつの上がらない中年のところに謎の女子高生が現れる話。「カラスの親指」の道尾秀介原作だったので期待したのですが、少し期待外れでした。ストーリーもキャストも地味で見終わっても凪だったなと。
詐欺師が主人公のコンゲーム的な内容。ストーリーはとても好みなのですが映画としては失敗してる気がしました。160分は長すぎます。「あまちゃん」でブレイク前の能年玲奈が石原さとみよりも良い役で出演しているのは見もの。
秀吉が小田原攻めをした時の忍城が舞台。初めに「実際にあった話である」と出る時代劇が好みのようで、「殿、利息でござる!」同様楽しめました。過剰な道化やヒロインのキャストは違った方が良い気もしたのでちょっとマイナス。
「ダンガンロンパ」のスタッフが制作したアニメということで視聴。設定もキャラクターも良く作画も安定して良いのですが、活かしきれていない印象でした。見終わっても不完全燃焼で残るものはなかったです。全12話。
「卒業式の日、生徒に殺された先生が1年前にタイムリープする」話。1話は面白かったのですが、展開が昭和のノリでクサいセリフ連発なのがきつかったです。それでも終わり方が気になり最後まで見ましたが、個人的には見る必要がなかったなと。全10話。
再読。オチ以外の細かなことは忘れていたので、伏線を確認しながら読みました。やはりよくできていますね。ラストで目の前がぐにゃりとゆがむ感覚を思い出せて楽しめました。
中国のアニメとのこと。それも理由なのか作画的には一昔前の感じ。特殊能力は別にして、節々で雑な展開と設定が気になります。キャラクターに魅力もなし。とりあえず1期はものすごく途中で終わって驚きました。全12話。
池井戸潤の小説をドラマ化。「田舎町で起こる事件を解決していくゆるい1話完結もの」を想像していたのですが、違いました。思ったよりも骨太でシリアス感あり。ただ見終わって期待以上ではなかったです。たまにあるカメラ目線での演出とラストのファンサ出演はとても冷めました。全9話。