タイムループもののようなタイトルですが、内容はネット社会に一石を投じる終末スリラー。Netflixらしいお金をかけたCGやドローン撮影で絵的に飽きさせないようになっています。が、起承転結の「転結」がないようなストーリーが淡々と進むので141分は長いです。

小劇団での出し物のような小粒なタイムループもの。82分という短さ。周りを説得して納得を取り付けてから解決に向かうというのが少し新しいです。が、それだけでは「世にも奇妙な物語」感が抜けなかったのか、後半にメッセージ性を持ってきてなんとか映画として成立した印象。

また邦画界に珍作が爆誕。シリアスなスリラーで緊迫感を煽ってからのバイオレンスへと移り、最終的にはコメディとして苦笑する事になるという変化目まぐるしい作品。チープさが無いので失敗なのか確信犯なのか分かりませんでした。

クドカンと大石静が共同脚本のNetflixドラマ。全9話ですが前半はいつものクドカン節で小ネタやパロディが多く話が進まない。世界配信の作品でこのスロースターターはきつい。主演2人の演技がとてもマッチしていたので残念。

「グロい」と聞いていたのですが、そこまでではなかったです。Netflixとかでゴリゴリに制作してほしかったところ。意外とストーリーが面白くて「死刑が確定している連続殺人鬼から、その中の1件冤罪を証明してほしい」という話。殺人鬼のカリスマ性にも似た魅力が良かったです。

水墨画を題材にした青春部活もの。同じ監督の「ちはやふる」っぽい感じです。ターゲット層を意識してか、横浜流星のアップが多い。ストーリーは王道でそれなりに楽しめる作品ですが、後半のセリフや挿入歌がグッと冷めました。

steamにて。500円という安価な弾幕アクションゲーム。条件を開放するために何度も同じステージをしなければならないというマイナスはありますが、それを差し引いてもものすごい中毒性。時間が溶けます。

過去に起こった火事の原因を潜入捜査する話。最初は主人公の脇が甘過ぎて見るのをやめようかと思いました。ただ思っていたよりはしっかり押さえてあったので視聴。感想としては「民法のドラマと変わらないな」という感じでNetflixでなくてもよいと思いました。

アニメや漫画を見ない層への最適解だと思いました。そこはかとなくディズニーを彷彿とさせるメルヘン感。ただ個人的には内容を知っていたからか予定調和な展開に思えました。

なるほど。舞台が珍しい王道スポ根。ドラマならではの登場人物の掘り下げと潤沢な資金での絵面。まあ流行りますよね。ただ続編ありきなので未回収の伏線が多くS2以降に期待というところ。

探偵が主人公のノベルゲー。孤高の島で行われる連続殺人を解決する内容。正直なところ目新しさはなし。ミステリーとしては薄く、SF要素もありがち。まさかこの絵柄でギャルゲー要素のおまけがあるとは。9時間ほど。

坂元裕二が脚本をした初のNetflixオリジナル作品。人が死ぬのを目撃した自分以外の6人が「知らない」という話。本格というよりはライトミステリーという感じで特に新しいものはなかったです。これを見るならば同じ時間を同じ坂元裕二作品の「スイッチ」に使う方が良いと思います。

無茶を命じられた藩が問題を解決する痛快エンタメ時代劇。個人的にはまあまあ。キャストも設定も良いのにテンポが悪く、特に後半はまとまりも良くなかったです。殺陣も大雑把でシリアスとコメディが中途半端でした。

無茶を命じられた藩士が問題を解決する痛快エンタメ時代劇。個人的にはハズレ。終始雰囲気が緩いためダレます。振り幅がないのでコメディ要素も上滑りしています。星野源は軽すぎるし、豪快な役を高橋一生が演じるのは違和感がありました。

「障害者だって遠慮ばかりせず迷惑かけて生きてもいいじゃない」という内容。インパクトをつけるため障害者がわがまま放題なので、そこが受け付けない人は多そうです。そうなるとボランティアに感情移入もできず見るのはストレスになりそう。個人的にはギリ大丈夫でした。

養子縁組の話。感情移入する先がなくてドキュメンタリーみたいでした。内容は大人なら理解できている事だと思うため、中学生向けという印象。カメラワークに監督の自己陶酔を感じて個人的には合わなかったです。

「さかなの子」が良かったので流れで沖田修一作品。ほのぼの系の内容で評判が良いのですが個人的には微妙。主人公のキャラが弱い気がします。なのでメリハリがない。それが2時間40分。同じ高良健吾なら「いつ恋」くらい振り切った方が成立していた気が。

曜日ごとに人格が入れ替わる七重人格の男の話。実写だと「世にも奇妙な物語」感が出てしまう気がする。設定や後半の展開を考えるとアニメの方が向いていたんではないかな、と。

ボロアパートに住む住人たちの話。まず「生活保護案件ではないか?」と思いましたが、それぞれ事情があるのでしょう。死生観がテーマですが重くなりすぎず、対比としての食事シーンが楽しそう。それだけの映画です。

いかにも「感動作」というタイトルなので避けていました。中村義洋作品らしい良いテンポとエンタメ具合。主演が阿部サダヲというのもシリアスになり過ぎずターゲットの客層に合っていると思いました。ただひとつ「良い状態のリンゴの木」というものが示されないので絵面的に響かないのが残念。