先が読めない面白さがある映画。じゃあ全体的にどこが面白かったかと聞かれると、よくわからない映画という印象。
こういう映画も時々観たくなるし、稀にあってもいいよねと個人的には思いますが、おすすめ度は低めです。
怖いか・怖くないかは、見る人によって違いそう。アートフィルムな映像表現。雰囲気系かと思いきや、物語進行はわかりやすい。
自然豊かな環境に、手描きの伝承画、小屋や門や祭具、食器類、服装など大道具小道具により「実際こんなコミューンあるかもね」と思わされそんなに胡散臭くは感じなかった。
個人的に好きな舞台設定だった(閉ざされた村、信心深い人々、伝統的な儀式、民族的装飾…)が、新鮮さは無かった。
が、全編通してちゃんと心地悪かったので、ホラーの一つとしてはありですね。じんわりキモい。
北欧神話に詳しければ文脈が更にわかるのかな?
スリルとホラー、狂気を味わいたい人におすすめの映画。サブリミナル効果が使われ、物語が進むとともに、ボディブローのようにどんどん効いてくる。
舞台となるのは、スウェーデンの人里離れた自然の深い美しい村。村出身の友人に”祝祭”の参加を誘われ、主人公ダニ―たちの大学生一行は訪れる。
村をあげて歓迎を受けるが、伝統の祝祭は狂気そのもの。
村人たちは他者の感情に激しく同調し大声を出したり、嗚咽を漏らしたり…。
伏線も多いため、グロが苦手な視聴者も一瞬たりとも目が離せない。
主人公ダニーが恐怖を感じ、戸惑いつつも、村の狂気に取り込まれて同化していく。
バッドエンドと感じるかどうかは、視聴者側に託された作品と感じられる。
気味の悪かった点
・村人の共感(他者の辛い経験や悲しい気持ちを察すると、村人全員の大人が大声で咽び泣く)
・お花全開(気味の悪さを増長するためかもしれない。怪しげなハーブっぽい。死者の目にも詰める)
・想い人へのおまじない(比喩が直接的すぎる)