カナダ在住。CG屋さん。

ヒルビリー=アメリカの田舎者白人を呼ぶ言葉。

映画版では原作本のアメリカの制度と追いやられる貧困白人層的な政治色がかなり抜かれて描かれているらしい。その分シンプルな家族の葛藤と、人間関係に焦点が絞られてわかりやすい感動作品に仕上がっているような気がした。


取り敢えずスーパーマンの彼女役がいわゆるアメリカの田舎の貧困家庭の母親をやってるのだけでもなかなか見もの。皆が憧れる米国ではない世界を覗き見るという意味ではなかなか良い作品だと思う。

マンガ原作のNetflixオリジナルのTVシリーズ。全8話でシーズン2に続く。
原作マンガは未読、完全に初見でTVシリーズから観始めました。正直前半6話ぐらいまで結構退屈で、スキップを多用しながら観ました。
6話目の後半ぐらいからクライマックスに絡む主要メンバーの過去が語りだされるので、それまでなかなか感情移入がしづらかった。。。
ラスト2話でそこそこの盛り上がりやアクション、多少の伏線回収をみせてやっと少し楽しめる感じに。
CG,VFXに関してはそこそこ頑張っているように感じた。前半の見どころであるまるごと再現した渋谷のスクランブル交差点のセットと背景の
渋谷の街CGも違和感なく、無人の渋谷を見事に再現していたし、技術的に難易度の高い動物CGもそこそこリアルに描けていたように感じた。
一つ一つのゲーム自体はまぁまぁ興味をそそるものもあったけど、全体的にどっかで観たような演出やネタが多く感じたので、あまりフレッシュさを感じ無かったのが少し残念。それでも一応シーズン2を観たいかなと思わせる程度の盛り上がりと謎を最後に残してくれたのが救い。

正直ツッコミどころは満載の映画、それでも150分があっという間過ぎ去っていった感じ。
原爆というテーマ性や無茶苦茶なアクション等々今では恐らく相当な批判を浴びそうなものが詰め込まれているので、それだけでも観る価値があった。
レトロなカッコよさが逆にフレッシュで、音楽や演出も含めて刺さるものがあった。
最終的な終わりを視聴者に委ねているのも良かったと思う。日本映画史に残る名作と言われるだけの所以はあったと思う。

リタイアした一見普通のおじいちゃん(イーストウッド)が偶然のきっかけから麻薬カルテルの為に運び屋をやるというお話。

全体の雰囲気も良いし、役者も揃っているので良い映画では有るし最終的な感動要素もあるっちゃあるんだけど、なんとなーくそこまで自分には刺さらなかった。実話と言われると凄い話なんだけど、映画としては今ひとつパンチが足りない感じがした(ハードな麻薬カルテル物ドラマ見すぎてるせいかもしれないが。。。)。イーストウッド好きな人が、哀愁を求めて取り敢えず観るという感じなのか、もう少し年齢を重ねれば刺さるタイプの映画なのかもと思った。

イーストウッドのキャラがなんとなく自分勝手で、最後まで割と自分勝手を貫き通すのでそこが個人的に微妙だったのかもしれない。。。
自分勝手、好き勝手に生きた男の末路はどうなるのか?悪い映画ではない、がもうちょっと展開やスパイスが欲しかったところ。

余談:
作中でイーストウッドの娘役をやっていたのが実際にイーストウッドの娘でした。

史実に基づいた戦争物で、全方位敵から丸見えの前線基地をタリバン兵からいかにして米国軍が生き残ったかというお話。
ストーリーはあってないようなものなので、とにかくゲームやアトラクション感覚で戦場気分を体感するタイプの映画。

戦闘シーンはいわゆるPOV視点を中心に実際に戦場に放り込まれたような感覚を味わえる。前半部は多少ぬるく感じるが後半の戦闘シーンは
まさに戦火の真っ只中に放り込まれたような気分になり、画面に釘付けになる。爆炎、爆音、臨場感、仲間の精神崩壊等々リアルに描かれるので、
画面越しでなく実際に体験したのであればPTSD必須なのだろうなと感じた。

あくまで米国視点で描かれているが、戦争というものを考える上で『体感する』という点では非常に為になる映画だった。
前半部のスローな感じがあったので、少し評価は低め、でもつまらない映画では全然なかった。

女性がとにかくでてこない、ラスト頃2−3分一回出てきたぐらい。。。男だらけのハードボイルドな映画。

余談。。。
あと、オーランド・ブルームがめっちゃおっさんになってた。
そして、クリント・イーストウッドの息子がメチャメチャかっこよかった。

個人的2020年ベスト級。チェスのドラマですがチェスの知識は基本いりません。7話完結のミニシリーズ。
(それでもチェスコミュニティや米国のグランドマスターからはリアルなチェス対決ということで称賛を頂いてるようです。)

脚本、映像美、キャスト、演出、ファッションどれをとっても素晴らしい完成度。
主人公の挫折や成長を描きつつ丁寧に積み上げられた6話分の伏線を最終話で見事に回収していく展開は背筋がゾクゾクしました。
海外有名評価サイトRottonTomatoesでもほぼ満点に近い高得点を叩き出しているので間違いないです。

ストーリーは相変わらずあってないようなものだけど、随所に差し込まれる軽快なやり取りとギャグが最高!
ゾンビ映画で有りながらコメディ要素が強く、ゾンビをぶっ倒す描写も血みどろでありながらもブラックジョーク満載でどこか軽快、カラッとして笑える内容なので既存のゾンビものが楽しめない自分の様な人間でも楽しめる内容になっている。

相変わらずデンゼル・ワシントン映画に外れなし。

言葉数も表情も少なく派手さはないが愛嬌ある主人公が淡々と軍隊式の殺人テクニックで悪人をフルボッコにしていく小気味よさ。
平々凡々な日常からの悪人ぶっ飛ばしモードのコントラストが良い。アクションもテンポよく、映画的なカタルシスもあり、
重厚な映画というわけではないが、暗めなトーンも重すぎず、割とミニマムな要素でサクッと楽しめるちょいダークなアクションモノ。

日本のコンテンツで言ったらパイナップルアーミー感があるかも、オススメです。

アメリカで実際に起きた連続殺人事件を元にドラマが構成されてるので、出てくる犯人や事件を調べながら観ると面白さ倍増!(演者と犯人が似てる!!)
デヴィット・フィンチャーが何エピソードか監督してるのでネオノワール的なドラマチックでリッチな映像のルックが素晴らしい!

アクションはほとんどないが、とにかく緊張感ある犯人と捜査官との静かな心理戦から目が話せない。