ファイアパンチ(書籍)
【読み】 ふぁいあぱんち
ファイアパンチ(書籍)【 ふぁいあぱんち】

『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた…! [JC全8巻発売中]

著者:藤本タツキ(ファイアパンチ、チェンソーマンなど)

みんなの感想

注意

ネタバレが含まれています!

最終回の映画館が好き。

チェンソーマンが好きなので読んでみた。チェンソーマンと同じく女性のキャラの使い方が新しいと思う。単なるヒロイン的な存在や個性だけの女性ということではなく、いい意味で不思議ちゃんであり重要な役割を果たすという。特にトガタみたいなぶっ飛んでるキャラはいいね。

絶対に回復する体vs絶対に燃やし切る炎の

ほこたてによるファイヤーマン完成!が

衝撃の第一話として話題になった作品。

いわゆるチート主人公ものと思いきや、

「純粋すぎる心」がおりなす恐怖を描いた宗教もの。

人類の文明がリセットされ、その後の世界で自身が

勝手に「神様」にされたらどうなるか想像してみてほしい。それがこの作品。

ジャンプ+に突如現れた問題作。

氷の魔女と呼ばれる祝福者(超能力者)によって世界が雪に覆われ、人々が飢餓に苦しむという舞台設定の中、ある事件をきっかけに、全身に炎を覆うようになった主人公が復讐の旅に出るという内容。

他の漫画には見られない奇想天外なキャラクターたちが魅力的で、シリアスな展開がそれらのキャラクターと相まっておかしさ、不思議さ、不気味さを生み出す。ところどころに現実世界にも通ずるような命題が提示されており、突拍子のないストーリー展開のようで奥深さも内包している。常識はずれな展開の連続で、どのように話がまとまるのか全く予想出来ず、ページをめくる手が止まらなかった。

あー天才だ。と思った。

作者の感性と言葉選びが、好き。

でも人にオススメはできないヤツ

作者曰く、自分の作品は「世間受けしないぞ」と意識しているが、それが逆に受けているのかもしれないとしている。また、自分の作品は「ひと通り漫画読んで飽きた人が読んでいる気が」すると語っている(2018年時点)

この作品はかなりぶっ飛んでいるがすごく現実的と感じることが多い作品でメッセージ性も強い。作者の言うとおり人は選ぶ気はするがテンポもよく見やすいのでおすすめ

アンパンチでも無いしファイヤーマンでもない、主人公は不死身でただ燃えてるだけというシンプルなキャラ。

そして設定は思いっきりファンタジーなのに、ストーリー展開はリアリティと生々しさで埋め尽くされてる。

この作品の一番良い所はテーマが1話から最終話まで一切ブレない。

それ故に面白さが欠けるとか、つまらないって感じる人も多いかもしれないけど、僕は好きです。