ジャンプ+に突如現れた問題作。
氷の魔女と呼ばれる祝福者(超能力者)によって世界が雪に覆われ、人々が飢餓に苦しむという舞台設定の中、ある事件をきっかけに、全身に炎を覆うようになった主人公が復讐の旅に出るという内容。
他の漫画には見られない奇想天外なキャラクターたちが魅力的で、シリアスな展開がそれらのキャラクターと相まっておかしさ、不思議さ、不気味さを生み出す。ところどころに現実世界にも通ずるような命題が提示されており、突拍子のないストーリー展開のようで奥深さも内包している。常識はずれな展開の連続で、どのように話がまとまるのか全く予想出来ず、ページをめくる手が止まらなかった。