オムニボア

山田洋次監督作品。幸福の黄色いハンカチのキャストがそのまま引き継がれているが、この監督の作品はシナリオも見せ方も本当に映画のお手本のようだ。

2018年には阿部寛と常盤貴子によるリメイクもされている。

ノンフィクションものの中では分かりやすいストーリーだったが、当時の被害者遺族や撮影に携わった方々の想いを追体験するかのような、肉薄した演出と演技が印象に残った。坂本龍一の音楽も素晴らしい。

「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督作品。

AIの発展の先にあるIFストーリーだけでなく、人間の存在を司る「意識」についても考えさせられる作品。ありきたりなストーリーかもしれないが、個々のキャラの性格やデザインがどこか憎めなかった。

全編を通して切り取るだけで絵になるシーン、日本とは全く異なる文化にどっぷりと浸かりながらテンポよく進むストーリー、何か明確なメッセージがあるわけではないが観てるだけでどこか楽しい、そんな映画だった。

狂喜乱舞、Jordan Belfortの自伝から生まれたストーリーをLeonardo DiCaprioが卓越した演技で魅せる。

これを反面教師と見て同じ轍を踏んではいけないとするのか、いささか真面目過ぎる故にスピードとチャンスを失いがちな日本人は大いに刺激を受ければいいのか、見たものの受け取り方がまちまちに異なるのも面白い。

余命で何をするか、というストーリーラインはありきたりなものかもしれない。死を覚悟した後、それを明かさずにやりたいことを叶えていく姿が自然で、劇的な展開もある訳では無かったが、それが良かった。

2004年の作品。今でいうタイムリープものだが、映像表現など確かに当時影響を与えたのだろうと思われる斬新さがあった。

非常に長い映画かもしれないが、それでも複数回観てみて初めて多くのことに気がついた。

なぜだか退屈に感じないのは、優れた脚本と演出、俳優の成せる業だろうか。

今敏の作品をもう見られないのは悲しい。

長い。長い映画だが、乃木希典を始めとする登場人物それぞれの苦悩、戦争における味方・敵の葛藤が凄まじい演技によって描かれている。この時代の俳優の存在感は何なのだろう。

邦画のベタな展開ではある。だが、一直線のハッピーエンドではなく、それぞれの紆余曲折を経て、最後に重なるストーリーはテーマである「糸」へのリスペクトを感じた。随所の名曲は、しつこい部分もあるかもしれないが、やはり名曲は名曲である。

史実に基づいた描写ということで、映像美もさることながら、各配役の演技も良かった。

老齢期の北斎役である田中泯さんの怪演が良かった。

映像美や描写は凄いと思ったが、周りが薦める理由に挙がる「科学的裏付」については、その正しさ自体が作品の面白さに繋がるならまだしも、そこまで重要な意味を持つとは思えなかった。全体的に間延びしたストーリー展開に感じてしまったのが残念。

久々に、無茶苦茶をやるいかにもアメリカ映画という感じで笑った。終わりも爽やか。

来日し、東京に滞在するハリウッドスターと、同時期に居合わせたある女性の出会いと別れまでを描く。

日本人の感覚だと、当たり前に思ってしまっていることが多くあるのだと推察される。

言わずと知れた名作の一つ。今では珍しくない「複数の小話が時系列を問わず展開され、最後に繋がる」という構成で、後の多くの作品に影響を与えたとのこと。

マクドナルドの創業者ではなく、フランチャイズによってそのシステムを全米、そして世界へと展開する仕組み作りをしたレイ・クロックのお話。アメリカ映画がこの手の創業者をフィーチャーした映画を作る時は、良い面だけでなく悪い面も描くのが好きなところ。日本人的な感覚だと、クソ野郎に思えてしまう部分も、アメリカではこれこそアメリカンドリームとして、数え切れないビッグカンパニーの誕生という実績に繋がってるのかもしれない。

今のアメリカに刺さる要素がたくさんあるのだろうと考えさせられた作品。アメリカに限らず、資本主義の中で映画で描かれた姿と遠からずな暮らしをしている人たちは実在しており、人が生きていくのには結局何がいるのか、普遍的なテーマと感じた。