レビューポイントは「画面作り」「テーマの描き方」「演者の表現」「音楽との組合せ」「感動(新鮮な感情)を持たせてくれるか」「好みじゃなくても鑑賞にのめりこむか」です!

全巻読了

創作物に影響を受けることはよくあるかと思います。

「大義(正義)のために(自己)犠牲をすることは意味がある」とセリフや価値観がよくでてきて、

もし現実の自身の思想にも反映すると、苦しい環境に身を置いている際にその状況を敵とみなして我慢し無理して抗う道を選ぶ理由に使っちゃうかも、と思いました。

なんか戦時中みたい…コワイヨと私は受け取ってしまいました。(世間に鬼が出てきて食われる世界観だから仕方ないけど)

まあ、そんなことを除いて鑑賞すれば、

絵柄・服装デザイン・場面描写・感情描写の点に新鮮さを感じました。

他に同作者の短編も読みましたが、漫画雑誌『ガロ』みたいなレトロ薄暗さを感じ、本作もそんなようなものがエッセンスになっていると思います。

・絵柄:

少女漫画みたいな細くて途切れる線で柔らかさがあり(特に初期)、顔や目も丸くて可愛げがある

キャラデザの王道さ&髪の描き方&女性の身体描写(高橋留美子さんの造形みたいな)

単行本の各話扉絵の画面構成が、浮世絵木版みたいで上手い

・服装デザイン:

あえて手描きしている着物柄の華やかさ(特に女性キャラ)や、帯小物や装飾品の描き込みを徹底している

・場面描写:

同人誌やオタク目線のような細やかな丁寧さで「キャラ対キャラのちょっとした交流」や「ひとりごと」がいちいち描いてある(小コマや、単行本では各話ごとの間頁など)

・感情描写:多くの読者が印象的に感じているであろう「どんなキャラにも背景が必ずある」と必ず伝える