ファタモルガーナの館(ゲーム)
【読み】 ふぁたもるがーなのやかた
ファタモルガーナの館(ゲーム)【 ふぁたもるがーなのやかた】

その館に住む者は――必ず不幸になる

悲劇と絶望の西洋浪漫サスペンスホラーノベル『ファタモルガーナの館』

[ストーリー]

「あなた」は気づけば、古ぼけた屋敷にいた。
目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。
しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。
生きているのかさえも。
そんな「あなた」に、女中は屋敷で起きた数々の悲劇を見せるという。
そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。

「あなた」は時代と場所を超えた四つの悲劇を目撃する。
これらを物語として終えてしまうのか、あるいはその先を求めるのかは……
「あなた」次第だ。

しかし、どこかの誰かはこう言うだろう。
「他人の悲劇だから耐えてこられたんだよ」
みんなの感想

住む者に魔女の呪いが降りかかるという館にまつわる、時代も登場人物も異なる複数の物語。

それら物語を経て、呪いの館の真実が明かされていく。といったあらすじのノベルゲーム。

話ごとに、様々な形でロマンスと悲劇の熾烈なコントラストが描かれており、全編を通して恋愛色が強い物語となっている。

Switch版をプレイ、本編と外伝2つを全てあわせて40時間程度。

 

物語のボリュームがかなりのもので、思っていた3倍くらいあった。

館で繰り広げられる複数の時代の話、そして明かされていく館と魔女の真実、さらに本編を過不足なく補う外伝に至るまで、余すところなく読んでいて楽しかった。

 

同人ノベルゲー黄金期のような懐かしさを覚えた。演出とか展開とか、かなり「ひぐらしのなく頃に」を思い出す。

正直概要文だけ見てよくある「館を舞台にしたミステリーホラー」みたいなイメージでしかなかったので放置していたが、いざプレイしてみればかなり面白いストーリーだったので放置していたことを後悔。ここ数年で読んだものでは一番面白いかも?

ADVなのでたまにシンプルな選択肢があるのみでゲーム性はほぼなし。逆にそのおかげでストーリーに集中できたので不満はありません。

最近のアニメやマンガに飽和状態だったのでこのゲームのストーリーやBGMは新鮮でした。