大日本人(映画)
【読み】 だいにっぽんじん
大日本人(映画)【 だいにっぽんじん】
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何となくの解釈としては、最後のコントがまずありきで、

冒頭から最後のコントが始まる迄の映画部分は、

最後のコントに出てくる大日本人という脇役のスピンオフ作品だよ。という設定なように解釈した。

込められたメッセージとしては、

「俺が昔から作ってるコントは、スピンオフ映画1本撮れるくらいバックグラウンドの設定凝ってるんやぞ」

って事じゃないかな。

松本人志の第一回監督作品。

吉本興行、映画製作進出第一弾。

ワイドナショーとアマプラシリーズで政治と創作のバランスをほどよくとった印象のまっちゃんですが、映像作品もそろそろまた見てみたいです。

円谷プロを踏襲し、若干の政治風刺も織り込まれた本作。

ややダレる部分もありながら試みとしては好きでした。

少し前、2025大阪万博のHPを見たら、よしもとによる環境問題への草の根の取り組みが紹介されていた。

1970大阪万博ではハマちゃんの父がソ連館のペンキを塗ったそうだ。

小松左京、円谷英二、岡本太郎らの遺伝子を感じさせるロゴマーク、通称・いのちの輝き(コロシテ)の選出。

そして安倍総理の辞任発表のあったいま、松本と吉本が大日本人で何を伝えたかったのか、あるいは何を伝えられなかったのか、いまいちど再見したい。

個人的には大日本人は映画ではなく、ゲームでやってみたかったです。

途中からがらりと世界観が変わる。すごく変わる。でも変わった後のほうが好き。

いつか再評価される日が来ると思っているが、今のところ全くその気配がない。