人気絶頂のアイドルグループを突如脱退し女優への転身をはかった霧越未麻。
ところが、彼女の思惑とは裏腹に過激なグラビアやテレビドラマの仕事が舞い込んでくる。
周囲の急激な変化に困惑する未麻。そんな折り、彼女の仕事の関係者が犠牲者となる殺人事件が多発する。
そして、ファンから「裏切り者」のメッセージが,,,。追い詰められた彼女の前に今度は”もうひとりの未麻”が現れる。
自分は狂ってしまったのか?これは夢なのだろうか?連続殺人犯は自分なのか?
次第に現実と虚構の区別がつかなくなってしまった未麻。果たして彼女のみた”もう一人の自分”の正体と一体,,,。
メンバー3人の関係とダイの「行くべ」がカッコ良すぎ。元気がない時にもう一度見たい作品。原作も読みたい。
作中のドラマと主人公の周りで起こる出来事を少し関連させることで、ストーリーやキャラクターの心情を理解しやすくさせ、そして現実と虚構をぐるぐる行ったり来たりする描写で、見ている側が訳が分からなくなるほど切り替えることで、主人公の心情に入り込めるし、鏡やガラスにもう一人の自分を描き主人公と言葉を交わすことで心の内の葛藤、主人公がアイドルである自分と女優である自分が乖離して、だんだん本当の自分が分からなくなっていく様子が怖いほど伝わってきた。作画が少し古いのもより怖さに拍車をかけていた。