桜玉吉作のギャグ漫画。「漫玉日記」シリーズの第2作。著者の単行本としては最長の6巻。
『防衛漫玉日記』とほぼ同じ日記漫画の形式をとる内容だが、
この頃より鬱の症状及びそれに伴う前衛的な表現が出始め、
通常のエッセイ漫画形式の内容から、個人の独白のような内容が出始める。
画風もデフォルメタッチの表現から、水彩画まで幅広くあり、
終盤は後の『御緩漫玉日記』に繋がる現実と虚構が交錯する独特の内容となっており、
一部において高い評価を得た。
基本的にはギャグ要素の強いエッセイで、編集者と企画した実体験を漫画にしているのですが、途中から作者が精神的に病みだして一変。その病んだ精神状態をコミカルに描いているのですが、生々しくて笑えないのが逆に惹きつけられます。クセのある作風なので好き嫌いが分かれる漫画です。