17世紀、江戸時代初期― ポルトガルのイエズス会宣教師である2人の神父のもとに、日本でキリスト教布教を使命としていた師フェレイラ神父が棄教したという噂が届いた。尊敬していた師が棄教したことを信じられず、2人は日本へ渡ることを決意する。
中国・マカオで日本人の漁師にしてキリシタンである男キチジローの手引きにより、日本のトモギ村に密入国する。そこでは隠れキリシタンが奉行の弾圧に苦しみながらも信仰を捨てずに祈り続けていた。神父らは村人達と交流を交わし、布教活動を行っていく。
キチジローの出身村のある五島列島にも2人は招かれ宣教師として布教を広める。そこでフェレイラの手掛かりも掴み、任務は順調かと思えた。
監督 マーティン・スコセッシ |
脚本 ジェイ・コックス |
原作 遠藤周作『沈黙』 |
制作 ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ バーバラ・デ・フィーナ ランドール・エメット エマ・ティリンジャー・コスコフ アーウィン・ウィンクラー マーティン・スコセッシ |
アンドリュー・ガーフィールド |
音楽 キム・アレン・クルーゲ |
編集 セルマ・スクーンメイカー |
製作 IMグローバル |
配給 |
上映時間 159分[1] |
製作国 アメリカ合衆国 |
言語 |
見応えある映像表現でした。処刑シーンで人の死に苦しむ姿を見るのでセンセーショナルですが、同時に光や風や海がきれいです。
神父も信者も奉行も、演者が皆魅力的で、特に焦点の当たっていた窪塚洋介のキチジローが感情にうったえられました。
宗教がテーマですが、それを通して描きたいものは史実がどうとか日本人が外国人がどうとかよりも、人間の生々しさや価値観への投げかけだと感じました。