シャーマニズムのほかキリスト教に関する要素を取り入れ、徐々に追い詰められる心理を丹念に捉えた作品である。
タイトルの『哭声/コクソン』は、実在する韓国の地名「谷城」(ナ・ホンジン監督が幼少期に住んでいた全羅南道谷城郡)と、「泣き叫ぶ」という意味の「哭声」をかけたものである。
20世紀フォックスで配給され、韓国国内では観客動員数687万人を超える大ヒットとなった[4]。謎の男を怪演した國村隼は、外国人として初めて青龍映画賞で賞を得た。
何の変哲もない田舎の村、谷城(コクソン)。その村の中で、村人が家族を惨殺する事件が立て続けて発生する。
容疑者にいずれも動機はなく、幻覚性の植物を摂取して錯乱したための犯行と発表されたが、謎の発疹を発症するなど説明しきれない不可解な点が多く残っていたことから、いつしか、村人たちの中では山中で暮らす謎の日本人が関わっているのではないかとささやかれはじめる。
捜査にあたる警察官のジョングは、オカルトじみたその意見を当初まともに取り合わなかったが、実際にその目で数々の異常事態を目撃したことにより、徐々に疑念を抱き、一度は断念した男の家への訪問を決める。
脚本 ナ・ホンジン |
出演 |
音楽 チャン・ヨンギュ |
撮影 ホン・ギョンピョ |
編集 キム・ソンミン |
配給 |
上映時間 156分 |
キャッチコピーは 「疑え。惑わされるな。」
殺人事件が続くため、目の前の出来事をもとに推理していくこととなるかと思います。
テーマの描き方に「こういう表現の仕方があるのか!」と、めちゃ衝撃を受けました。簡単に処理できない色々な感情を持たせてくれて、変な気持ちになるのが心地よく、好きでした。
血生臭さ、ホラーさ、呪術的さ、ワンシーン毎に画も美しく印象的です。