全国民が熱狂する生放送のド派手な推理クイズ番組『ミステリー・アリーナ』。番組の熱気を一気に盛り上げるのは、司会者・樺山桃太郎(唐沢寿明)。難攻不落の推理問題に正解者が現れず、賞金はキャリーオーバーで100億円まで膨れ上がっていた。今回出題される問題は“嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件”。果たして、正解者は現れるのか? 挑戦するのは、激戦の予選会を勝ち上がった選りすぐりの6人。閃きの天才少女・一子(芦田愛菜)、直感の勝負師・ギャンブル(鈴木伸之)、伝説の初代王者・レジェンド(玉山鉄二)、データ分析のシン人類・仏滅(奥野壮)、理論の先駆者・エジソン(野間口徹)、博識のミステリー女王・あのミス(浅野ゆう子)。6人の解答者たちは抜群の推理力をフル稼働させ、複雑に編まれたミステリーの内容を解読していくが……。 ただ賞金を懸けて争うだけの番組ではなかった。推理を外した者にはおそろしいリスクが課されていて――
真面目に観ると損をする。脚本と演出の敗北だと思う。ディストピアクイズ番組という特殊ジャンルには国民クイズ(1993年の漫画)という金字塔が存在している。国民クイズの登場から四半世紀を超える歳月にわたりその紛い物のような映像作品が作られてきたが、この映画もそいつらと同じように挑戦して同じようにしくじっている。ていうか、そもそもだけどさあ、原作のテイストを変えてまでやることじゃねえだろ堤幸彦よ。ところで、今年は「国民クイズ風の何か」ではなく国民クイズそのものがNetflixで実写化されるらしい。不安だね。