三体2 黒暗森林 上(書籍)
【読み】 さんたいにこくあんしんりんじょう
三体2 黒暗森林 上(書籍)【 さんたいにこくあんしんりんじょう】

天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエが宇宙に向け発信したメッセージは、異星文明・三体世界に到達する。新天地を求める三体文明は侵略艦隊を地球へと送り出した。太陽系到達は四百数十年後。しかも人類のあらゆる活動は三体文明が送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)に監視されていた! 危機に直面した人類は、前代未聞の「面壁計画(ウォールフェイサー・プロジェクト)」を発動させる。人類の命運は四人の面壁者に託された! 世界的エンタメ、驚天動地の第二部!

みんなの感想

中国発の壮大なSF三部作の、第二部。

第一部で衝撃の結末を迎えた後、作中の世界は一変し、いよいよ物語がダイナミックに動き出す。

 

第一部に続いて、激烈に面白かった。

下巻に入ってからが本番で、上巻だけでみるとハート4つくらいなのだが、上下巻合わせて評価すべきだと考え両方ハート5つにしている。

 

三体の魅力は、最新の物理学を土台にしているので筋書きにある程度の説得力がありつつも、SFとしての空想の世界の魅力も兼ね備えている点であると思う。

また訳者の腕も素晴らしく、全編を通して語調が統一されていながら、シーンに合わせて使用する語彙を微調整することで、まるで映画のフィルタのように様々なシーンを見事に描き分けている。

 

せっかく上下巻あるので、下巻ではネタバレありのレビューを書こうと思います。