(Steamページの紹介文に記載のあらすじを抜粋して記載)
明朝末期崇禎五年(1632年)、盗賊良とその仲間は人買い業者からの依頼を受けました。
良は4人の少女を華州城から洛陽城まで運ばなければなりません。
千里に及ぶ旅路で、一行は華州、閿郷、陝州を経由し、最終的に洛陽に到達します。
当初、良は自分が運んでいる少女たちが裕福な家に養女として売られるのだと思っていました。
しかし、旅の途中で「穂」という名の少女が良にこの運送の「真相」を明かします。
実は、少女たちを買ったのは千年以上も修行してきた豚妖という存在だったのです。
豚妖は少女を食べることを楽しみとしており、毎年の誕生日になると陝の地から少女を集めて食していました。穂の姉も、そのために命を落としたのです。
穂は、良に運送を中止し、できれば彼女と一緒に豚妖を暗殺し、姉や長年命を奪われた少女たちの復讐を果たしてほしいと願っています。
良は、穂の話を完全には信じていません。なぜなら、穂には多くの謎が隠されているように見えるからです。
良は旅の中で情報を集め、真相を解き明かし、最終的な選択を行います。
1600年代、明朝末期の中国を舞台にしたビジュアルノベル。
選択肢もあり、マルチエンディング。
フルボイスの読み上げを飛ばさずに、全エンディングを回収して13時間程度。
人々が飢饉に苦しむ乱世の中にある、一人の盗賊と、身寄りのない少女を中心に展開される物語を描く。
重く苦しく凄惨なストーリーだが、とても面白く、どんどんと先を読み進めてしまう内容だった。
全編を通して無駄がなく、非常に完成度が高いストーリー。
最初のほう、いろいろなことに違和感を覚えるが、それも含めて最後は大体のことが腹落ちし、読了感もとても良かった。