『笑の大学』(わらいのだいがく)は、三谷幸喜原作・脚本による日本の演劇作品。
ラジオドラマ版・舞台版・映画版の3バージョンが存在する。
ストーリーは各バージョンとも共通だが、脚本は役者に合わせて各々で書き直されている。
昭和15年10月。日本は戦争への道を歩み始めていた。国民の娯楽である演劇は規制され、
警察で台本の検閲を受けなければ上演できない。
そんな時代に、生まれて一度も心の底から笑ったことがない検閲官・向坂睦男と、
劇団『笑の大学』座付作家・椿一が警視庁の取調室で顔を合わせる。
『笑い』に理解のない向坂は「このご時世に、低俗な軽演劇など不謹慎であり上演する必要はない」と考えているため、
『笑の大学』を上演中止に持ち込むべく、椿の台本に対して『笑い』を排除するような無理難題を課していく。
いっぽう椿は何としても上演許可を貰うため、向坂の要求を飲みながらも更に『笑い』を増やす抜け道を必死に考え、
一晩かけて書き直していく。向坂の検閲、椿の書き直し。
そんな毎日が続くうち、いつしか向坂も検閲の域を超えた「台本直し」に夢中になってゆく。
一般的にどのくらい知名度があるのか分からないのですが、三谷幸喜脚本の中では3本に入るくらい好きです。舞台を映画化したものなので舞台ほどの勢いはありませんが万人受けする造りになっていると思います。少し盛り上げようとしすぎな感がありますが仕方がないところでしょうか。