雪山で墜落したセスナを発見した、ハンクと兄のジェイコブ、そして彼の悪友ルー。そのセスナには現金400万ドルがあった。3人がその金を着服しようとしたときから、彼らの人生の歯車は狂い、殺人事件にまで発展していく…。
スコット・スミスの同名ミステリーを、サム・ライミ監督が映画化した。平凡だが幸せに暮らしていた普通の人間が、大金に夢を託したとたん、指の隙間からその幸せがポロポロとこぼれ落ちていく。欲望が人間をジワジワとむしばむ様子を、ショック描写ナシでじっくり丁寧に映しだし、いつまでも胸に恐怖の余韻が残る映画に仕あがっている。
役者では、とろい兄を演じるビリー・ボブ・ソーントンが秀逸だ。できる弟にコンプレックスをもつ寂しい独身男を、胸が締めつけられるような熱演で見せてくれる。(斎藤 香)
ファーゴシリーズが好きなので、ビリー・ボブ・ソーントン絡みで見てみた。
最初は、ブリジット・フォンダが美人で単に登場人物全員バカなだけなのかと思い失敗したと思ったが、最後まで見て本当に良かった。確かに欲望のドミノ倒しだけど、それだけじゃなかった。ビリー・ボブ・ソーントン最高かよ。
ファーゴみたいな、ちょっとコミカルだけどアメリカのど田舎の暗さが好きならおすすめ。