孤狼の血(映画)
【読み】 ころうのち
孤狼の血(映画)【 ころうのち】

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う。心を揺さぶる、警察vs極道のプライドを賭けた闘い。

みんなの感想

役所広司さんマジすげ〜の一言。映画の内容も面白かった

映像作品において観賞後に自身の血中体温があがるような熱量をもった作品があるとするならば、本作は正に"熱湯"を浴びせられるようなもの。

極道映画の金字塔「仁義なき戦い」を打ち立てた東映が平成に蘇らせた、現代における最強の極道作品。

昨今の"スタイリッシュさ"や"任侠"にスポットを当てたヤクザ映画と比して、圧倒的な"汚さ"と"破天荒さ"、そして"暴力"と"狂気"に塗れた、非常にテンションの強い本作。

その泥臭さ、いや"泥"そのもの。

全編オール広島ロケさながらのゴリゴリの広島弁と痺れる名台詞のオンパレード。

劇中のラストカットで、ある男がハイライトを吸うシーン。

火がついたら最期、燃えるのは"煙草"か。

あるいは燻っていた視聴者の"心"か。