児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。
しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。
二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。
一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。
怪作。高度なナニカを受けた人間向け。
まじでそれに尽きる。坂本ですが?の作者、佐野菜見先生の遺作。坂本ですがは純度100%のシュールギャグといった感じだがミギとダリはミステリーや感動要素もたくさん含まれているし、坂本みたいに二人は完璧でないところがそれもまたすごくすごくいい。
個人的には本当に本当に面白かった。この人がこれから描く作品をもっともっと見たかったのに残念すぎる。