山田孝之がプロデュース・脚本(いずれも共同)を務め、「新聞記者(2019)」の藤井道人が監督。父親が自殺して故郷に帰った男性が、地元犯罪組織に加わるサスペンス。
東京の居酒屋で働いていた青年・明石幸次は、自動車修理工場を営むが大手自動車メーカーの不正を内部告発した父親が自殺に追い込まれ、訃報を聞いて実家に帰郷。父親が残した負債のせいで、残された母親・京子や妹との関係も破綻寸前。そんな明石の前に児童養護施設のオーナー北村健一が現われる。北村は身寄りがない少年少女を引き取って育てる養護施設を運営する一方、その費用を稼ぐため、陰でローカルな犯罪組織を率いていた。
山田孝之が制作に参加した社会派サスペンス。善悪を問う内容です。個人的には失敗していると思います。テーマに新鮮味がなく押しつけがましい。「舞台は20年前くらいの日本かな」と感じていたのですが「マイナンバーカード」が出てきて唖然としました。この世界ではネットや防犯カメラが存在しないのでしょうか。