大西は自身のWebサイトにおいて『乙女戦争』と書いて「ディーヴチー・ヴァールカ」と読むが、
「おとめせんそう」と読んでもかまわないとしている。
タイトルの「乙女戦争」はチェコの古い伝説であり、
本作が「女の子が主人公となって積極的に戦う戦争」という意味を持たせるために付けられている。
戦争と少女という題材を扱っており、性暴力や性奴隷などの描写も多い。
フス戦争は、銃が実戦で組織的、かつ大量に集中運用された始めての戦争であり、
その戦場に立つ少女兵を描いている。
大西は西洋の処刑や拷問を描いた『ダンス・マカブル〜西洋暗黒小史』といった中世ヨーロッパの歴史物への造詣が深いが、
本作でも表紙に描かれる少女兵のかわいらしさからは、想像もつかない残酷な試練の連続が描かれている