中国発の壮大なSF三部作の、完結編。

面白さの度合いを、一作目は「猛烈」二作目は「激烈」と表現したが、完結作にあたるこの三作目はそれらを軽々と超えてきた。

 

物語のスケールがインフレしすぎて、ところどころ作中で表現される描写を想像するのが困難になるほど。

もはや神話の域に達しているといっても過言ではない規模で描かれる物語は、読んでいて思わず茫然としてしまう。

 

この三作目だけで上下巻合わせて1200ページもあるのだが、その長さを全く感じさせないほど濃密な物語で、一部始終が興奮の連続だった。

文句なしの、傑作である。SFファンは、これを読まずして死んでは勿体ない。