北条司の漫画『シティーハンター』を、フィリップ・ラショーの監督・脚本・主演によって映画化した作品。シティーハンターの実写映画としては1993年に製作された香港映画以来26年ぶりとなる。『シティーハンター』の劇場作品としては、2019年2月に公開された劇場アニメ版(『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』)に次ぐもので、1年に『シティーハンター』の映画が2本公開されるのは初めてとなる。
フランスでは公開から2週間で観客動員100万人を突破した。また、日本では公開前から主要キャラクターの忠実な再現度などが話題になっている。
映画の舞台は日本からフランスに変更されており、獠が飛行機に乗って目的地に向かうなど、本作独自の描写も見られる。また、シティーハンターの映像作品では初めて、原作に登場する麻薬組織「ユニオン・テオーペ」が描かれている。このほか、日本語吹き替え版では他の北条作品や出演声優に関する小ネタも登場する。
冴羽獠(日本語字幕版ではニッキー・ラーソン)は、探偵、ボディーガード、殺しを請け負うスイーパー(掃除屋)、通称「シティーハンター」として相棒の槇村香(日本語字幕版ではローラ・マルコーニ)と共に法では解決することのできない様々な依頼を受けている。しかし、裏社会ナンバーワンの腕をもつ獠には無類の女好きという欠点を抱えていた。特に、美人にはめっぽう弱く、しばしば香に「天誅」を加えられる。
ある日、獠はその香りを嗅いだ者を魅了する「キューピッドの香水」を警護する依頼を受ける。しかし、何者かに一瞬のすきをつかれ香水の入った鞄が奪われてしまった。香水の効果を試していた獠と香は、香水の効果が永遠に消えなくなる48時間後までに香水の奪還を強いられることになる。