99人が嫌悪感を示し1人に愛されるカルト映画。
かつて竜巻被害のあった田舎町の話。何度見ても意味が分からないので人に勧めることが難しい。
出てくる人物がみんな変人。
個人的に一番好きなシーンは、主人公の男の子が風呂に入りながらスパゲッティを食べて牛乳飲むシーン。
なんだこれ、と思ったけれど彼の日常なのだ。
何が正しいか、何が普通なのか、異様な感性や行動がこの世界では誰も咎めない。底辺にいる事に対しての焦りや絶望もなく、ただただ生きている人たちの物語。
全く知らない町の、全く知らない人たちの、全く興味のないホームムービーを見せられているような作品。
ただ生活しているだけなのに、退廃的で不安定で不衛生。善悪のルールも不明で、シーンが切り替わると誰か死体になってるんじゃないのか?と思ってしまうような、漠然とした不快感につつまれた作品。虚無的なんだけど一度見ると忘れられない。