某探偵漫画でいう"東と西の名探偵"ならぬ、アメリカ屈指の"天才交渉人同士"のクライムサスペンス映画。
キャッチコピーは「IQ180の駆け引き」。
実績のある名交渉人がある事件を発端に、殺人の容疑をかけられるが黒幕の存在を明らかにするため逮捕されるわけにはいかず、自身が所属する警察署の署員と上司を盾に立て籠もり犯となって時間を稼ぐ。
当然彼は外部の警察が立て籠もり犯に対してどのような手口で交渉を持ちかけてくるかは全て把握済、手の平で転がすように警察をコントロールしていた。
そして、本命の交渉役が遅れて到着。
しかしその人物は、若手ながら他部署にその名が轟くほどの"天才"と称される交渉人であった、、、というあらすじ。
まずサミュエル・エル・ジャクソンとケビンスペイシー、W主演の画ヂカラが凄いです。
IQ180の...と謳いながらすぐ拳銃ぶっぱなすところがアメリカ映画っぽくて笑っちゃうんですが、二人の交渉人が邂逅した後の緊迫感のある話術は引き込まれるモノがあります。
実際は立て籠もり犯側の交渉人は冤罪であることがわかっているため、人質に危害を加えないとわかっていても、です。
そこはサミュエル、役柄として立て籠もり犯がどういう言動をするか分かっていての振る舞いですが、その清々しい怪演っぷりにテンションが上がります。
どんでん返しはありませんが非常にスッキリとしたラストで、映画を視聴したとき特有の充足感を多分に得られる、まさにポップコーンとコーラを両手に抱えて観たい映画です。