人と龍が共存する世界で、小さいながらも貿易によって繁栄していた〈皇国〉と、その貿易赤字を解消するために海の彼方から侵略してきた〈帝国〉との戦争、それをきっかけとして激化する〈皇国〉内部の権力闘争を描く。
多くの佐藤大輔作品と同様に、プロローグは本編の数十年後の場面であるが、その頃には〈帝国〉との戦争は過去のものとなり、主人公の新城も一部の者以外からは忘れられ始めているらしい。
表紙イラストは1巻から7巻は塩山紀生、8巻(巻中イラストも)は平野耕太、9巻は獅子猿がそれぞれ描いている。
全9巻。
日露戦争をモチーフにしたファンタジー戦記ものなんだけど戦術・戦略がリアル。完結せず絶版になってしまったのは残念。一応区切りのいいとこで終わっている。