この映画を初めて観た時は、中学生の時です。イギリスに憧れていた僕は、ビートルズやオアシスなどを聞きながら、イギリスと言われたものには何でも飛びついていました。その中で観たイギリス映画の作品の中で、これが最初に好きになった映画です。

 まず、印象的なのは、テンションが上がるイギリスの名曲が終始流れていることです。あとは労働者階級の英語の発音がすごくカッコいいです。そして問題行動の連続。その全てを淡々とシニカルにドキュメンタリー的に主人公が解説していく。カッコいい。当時、中学生の僕にはこれだけでもワクワクして、ドキドキして、ヒリヒリして、ただただカッコいいと感じられた作品でした。中学生の時に観て良かったのかは別問題として、あの当時はこの作品でイギリスの不良に憧れを持ってしまったと記憶しています。

 大人になってもう1回観て振り返ると、作品の中にいるいろんなダメ人間にすごく共感出来る自分がいて、何度観ても面白い映画だと感じています。

そして終わった後に、アンダーワールドの「Born Slippy」を聞いてしまう僕です。現在でもイギリスの文化がすごく好きですが、そのキッカケになった作品の1つです。