昔から見たいと思っていたが、なかなか手が出なかった作品。うだつの上がらない人形傀儡子(ジョン・キューザック)とペットショップのオーナーである妻(キャメロン・ディアス)が、ひょんなことから、実在する役者のマルコビッチに入り込めるようになる穴を見つけて、人生が180度変わるような体験をし、実際に変えてしまう話。確かにこんな話の展開は、見たことも聞いたこともなく衝撃的だが、みんな各登場人物が"とんでも系"なので感情移入できなかった。「誰でも他の人になってみたい」っていう感情が根底にあるはずという設定だが、私ならこんなおっさんになってみたいという感覚は沸かない。さらに最後にジョン・キューザックが演じたクレッグだけ、バッドエンドかいなと納得もいかない。