メキシコ麻薬戦争 (書籍)
【読み】 めきしこまやくせんそう
メキシコ麻薬戦争 (書籍)【 めきしこまやくせんそう】

禁止するからよりひどいことになるように思えます。禁酒法時代マフィアがありあまる資金で国中の治安を下げたのと同じように。アメリカ、南米など、麻薬が合法で生活に根付いてたのを禁止にした国が舞台なのでよけいそう感じます。
日本在住では何一つピンとこないと思うので概要紹介しておきます。気になれば読んでみてください。ドラマネタ、自分の首を絞めるコントネタをあつめたフィクションかと錯覚します。

・メキシコが1990年代から2015年までマフィア抗争ですさんだのかをルポしている
・抗争とそのとばっちりによる死亡率はニューヨークと同じ、ただ惨殺なので目をひく。殺した相手の親族が仇討ちを行う文化なので牽制のために必要上拷問惨殺を行う。
・コカインの利益率があまりにも高く利権を守るためマフィア同士が大金投じて武力増強、警察買収を行う。アメリカ都市部では、アメリカ人は無尽蔵に購入してくれるため抗争の必要はない
・警察がワイロをほしいのでマフィアにもっと暴利をむしばむよう奨励している
・売人の副業化が進む。2008年以降町中の会社がみかじめ料を巻き上げられ払えない場合焼き討ちにあう。金持ちの家族誘拐をする。これらが続き街が貧しくなるのを防ぐため地元の別のマフィアが警察の代わりをしてくれるが、裕福な街だけなので他の州へと拡大している。
・売る側を取り締まるのは不可能なので、大麻合法化で買う側に変化をもたせたら、抗争休戦が増えた。マフィアが弱体化して逮捕しやすくなった。
・荒廃するピークがすぎた現在課題なのは、長期にわたる警察官の再教育と貧しい若者への補助

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