「お葬式」って誰のためのもの――?向井朝子は葬儀社の新米社員でありながら、「本当にお葬式は必要なのか?」と自問自答の日々。謝礼の金額でゴネる坊主や、将来の葬儀の営業に余念のない先輩社員。そして、生と死と「カネ」の狭間で朝子が出会う喪主たちの、それぞれに抱える事情とは?